抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
三次元測定器(CMM)は,立体形状の寸法や形状を測定する装置であり生産現場に広く普及している。CMMには接触式とレーザやカメラを用いた非接触式CMMがあるが,非接触式CMMは近年利用が増えている。CMMの測定精度を保証するための検査方法はJISに規定されているが,非接触測定には測定面状(粗さ,色),測定環境(温度,外乱光),解析条件などが影響を与える可能性がある。本研究では,独自に製作した標準器を用いて非接触式CMMの精度検査を行い,接触式CMMとの比較について述べている。測定に使用したCMMは被測定物に照射されたレーザスポットをセンサ内部のCCDに結像させ,その結像位置により距離を測る構造となっている。作製された標準器は,面と球の部材を平面上に間隔を空けて設置し,面間距離,球間距離,面-球間距離を測定することができる。測定の結果,測定速度を誤差要因とした不確かさは±3.1μm(99%の信頼性)となり,測定精度,繰り返し精度に影響を与えないことがわかった。接触式との比較においては,より厳密に同じ測定箇所を評価できる方法が必要である。