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J-GLOBAL ID：201202216524050943   整理番号：12A0895448

量子化信号による制御

著者 (1件)： 東俊一 (京大 大学院情報学研究科)
資料名： システム/制御/情報  (システム制御情報学会誌)
巻： 56  号： 6  ページ： 302-305  発行年： 2012年06月15日 
JST資料番号： G0902A  ISSN： 0916-1600  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 離散値信号が含まれる動的システムの制御が量子化制御であるが,本稿ではその基本として,入力が離散値に制約される制御対象を考え,それに対し所期性能を達成する制御系の構成方法を解説した。まず離散値入力制御問題の数学モデルを示した。次に量子化器の設計問題を説明した。具体的には,離散値入力制御系は連続制御器と量子化器とで構成されるものとし,このとき離散値入力制御系と連続値入力制御系とでの出力の差を示す評価関数が,あらかじめ定められた値以下になるような量子化器を求めることで,量子化器が設計されることを説明した。また,この解の一部に過去の情報を内部に記憶し,それを利用して動的量子化器が実現できることを説明した。最後に回転型倒立振り子について,離散値入力の制御がどのように構成されるかを示すとともに,実際に構成して実験し,時間経過に伴うモータ電圧や振り子の振れ角などを示した。

シソーラス用語： 倒立振り子 ,  *離散系 ,  *最適制御 ,  動的系 ,  フィードバック制御 ,  *信号量子化 ,  線形制御系 ,  システム設計 ,  *サンプル値制御系
準シソーラス用語： 制御器 ,  線形モデル

分類 (1件)： システム設計・解析  (IA02030D)

引用文献 (5件)：

• 津村. 量子化信号を含む制御系の安定化・システム同定. 計測と制御. 2005, 44, 1, 70-77
• 杉江. 計測と制御. 2010, 49, 11, 776-813
• 東. 離散値入力型制御系の実践的設計法 : 動的量子化器を用いたアプローチ. システム/制御/情報. 2011, 55, 11, 465-472
• 東. 制御のための動的量子化器開発ソフトウェアと実験検証. システム制御情報学会論文誌. 2008, 21, 12, 408-416
• 古田. 基礎システム理論. 1978

タイトルに関連する用語 (1件)： 量子化