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J-GLOBAL ID:201202217722170934   整理番号:12A1597298

気球搭載型CALETプロトタイプ(bCALET-2)による電子・ガンマ線観測

Observation of electrons and gamma-rays with a balloon-borne CALET prototype (bCALET-2)
著者 (16件):
資料名:
号: 11-008  ページ: 17-46  発行年: 2012年03月30日 
JST資料番号: G0143B  ISSN: 1349-1113  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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我々は,国際宇宙ステーション日本実験棟(きぼう)での高エネルギー宇宙線観測により,近傍加速源の発見や暗黒物質の探索を目指すCALorimetric Electron Telescope(CALET)の気球搭載型プロトタイプ観測装置(bCALET)を開発し,bCALET-1(2006年)とbCALET-2(2009年)の2回にわたり観測実験を実施した。これらの観測は,CALETの先駆的観測として大気上層における電子・ガンマ線フラックスを求めることにより,観測装置の性能検証を行うことを目的としている。CALETの1/2スケールモデルであるbCALET-2は,入射粒子の飛跡を可視化するための解像型カロリメータ(IMaging Calohmete:IMC)と,入射粒子のエネルギーを測定するための全吸収型カロリメータ(Total AbSorption Calorimeter:TASC)から構成され,1-100GeVの領域で,電子・ガンマ線の識別とエネルギー測定が可能である。気球観測は2009年8月27日,北海道のJAXA大樹航空宇宙実験場で行われ,高度35kmにおける約2.5時間の観測の結果,約12,000例の宇宙線イベントを取得した。加速器実験やシミュレーション計算の結果を用いた,エネルギー較正,飛跡再構成,バックグラウンド除去などのデータ解析により,電子・ガンマ線それぞれについてエネルギースペクトルが求められている。この結果は,bCALET-1やBETS(1998年)などのこれまでの観測結果や計算に基づく予測値ともよく一致しており,今後のCALETの開発において大きな意義を持つ。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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航空機  ,  一次宇宙線の組成およびエネルギー分布 
引用文献 (17件):
  • [1] J. Nishimura, et al., “Emulsion chamber observations of primary cosmic-ray electrons in the energy range 30-1000 GeV”, ApJ, 238, 394-409, 1980
  • [2] S. Torii, et al., “The Energy Spectrum of Cosmic-Ray Electrons from 10 to 100 GeV Observed with a Highly Granulated Imaging Calorimeter”, ApJ, 559, 973-984, 2001
  • [3] 鳥居祥二, 他, “南極周回気球による高エネルギー電子の観測”, 大気球研究報告, JAXA-RR-05-Ol2, 2006
  • [4] K. Yoshida, et al., “Cosmic-ray electron spectrum above 100 GeV from PPB-BETS experiment in Antarctica”, Adv. Space Res., 42, 1670-1675, 2008
  • [5] T. Kobayashi, et al., “The Most Likely Sources of High-Energy Cosmic-Ray Electrons in Supernova Remnants”, ApJ , 601, 340-351, 2004
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