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J-GLOBAL ID：201202219719561046   整理番号：12A0110039

リンゴ新品種「岩手7号」

New Apple Cultivar ‘IWATE No.7’

著者 (18件)： 畠山隆幸 (岩手県農業研究セ) ,  高橋司 (岩手県農業研究セ) ,  大野浩 (岩手県農業研究セ) ,  小野田和夫 (岩手県農業研究セ) ,  田村博明 (岩手県農業研究セ) ,  小野浩司 (岩手県農業研究セ) ,  小原繁 (岩手県農業研究セ) ,  奥平麻里子 (岩手県農業研究セ) ,  佐々木仁 (岩手県農業研究セ) ,  河田道子 (岩手県農業研究セ) ,  佐々木真人 (岩手県農業研究セ) ,  石川勝規 (岩手県農業研究セ) ,  鈴木哲 (岩手県農業研究セ) ,  久米正明 (岩手県農業研究セ) ,  浅川知則 (岩手県農業研究セ) ,  長崎優子 (岩手県農業研究セ) ,  藤根勝榮 (岩手県農業研究セ) ,  佐藤秀継 (岩手県農業研究セ)
資料名： 岩手県農業研究センター研究報告  (Bulletin of the Iwate Agricultural Research Center)
号： 11  ページ： 34-42  発行年： 2011年10月 
JST資料番号： G0600C  ISSN： 1346-4035  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「岩手7号」は,1991年に「つがる」を母として,「恵」を父親として交配を行った。2000年に初結実し,9月下旬に収穫できる中生品種で食味良く,着色しやすいなど特性が優れることから2001年には系統番号「岩手7号」を付し,本品種は果実品質および栽培特性が優れることから2008年3月14日に種苗法による品種登録出願し,2009年9月10日に品種登録された。樹姿は開帳,樹勢,樹の大きさは中程度である。花芽の着生は良く,早期結実性を有する。発芽期,開花期は「ふじ」とほぼ同時期である。果重は300g前後で,「つがる」より小さめで,果形は円形,果皮色は濃紅色から暗紅色で,さび等の果面障害が少なく,外観は美しい。糖度(Brix)は13~14%,リンゴ酸は0.3~0.4g/100mlと酸味が穏和である。果肉は「つがる」と比べ硬く,歯ざわりも良く食味が良い。また,剥皮後に果肉が褐変し難いという加工特性がある。岩手県農業研究センター(北上市成田)での熟期は9月下旬で「つがる」より遅く,「ジョナゴールド」より早い。生理落果の発生は,早期は無~僅か,後期は無~僅かである。受粉親和性は,「ふじ」,「つがる」,「きおう」,「さんさ」を花粉親とした場合,結実率は80%以上と高く,主要品種の花粉は親和性が高い。「岩手7号」を花粉親とした場合,同様に前述の4品種の結実率は90%以上と高く,主要品種に対して親和性が高い。2009年に「岩手7号」の種子親を「つがる」,花粉親を「プリシラ」と仮定した場合,SSR対立遺伝子は両親から矛盾無く遺伝しており,花粉親は「プリシラ」と判断した。黒星病抵抗性についての遺伝子解析からVf遺伝子は保有していなかった。また,接種試験から「王林」並みに黒星病に弱い。(著者抄録)

シソーラス用語： *リンゴ ,  *新品種 ,  成長速度 ,  果実【器官】 ,  *品種差 ,  耐病性 ,  遺伝子型 ,  DNAマーカー ,  受粉 ,  親和性 ,  品質 ,  黒星病 ,  摘果 ,  落果 ,  果樹 ,  味 ,  登録
準シソーラス用語： Malus domestica ,  SSRマーカー ,  ジョナゴールド ,  つがる ,  ふじ ,  プリシラ ,  王林 ,  果実【食品】 ,  果実特性 ,  果実品質 ,  岩手7号 ,  恵 ,  栽培特性 ,  生理的落果 ,  千秋 ,  中生 ,  品種登録 ,  品種特性

分類 (2件)： 作物の品種  (FC02020V) ,  果樹  (FC03042G)

タイトルに関連する用語 (3件)： リンゴ ,  新品種 ,  岩手