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J-GLOBAL ID：201202224687384868   整理番号：12A0097319

定期検査制約を有する車両運用計画問題への列生成法の適用

Application of Column Generation for Train-set Scheduling Problems with Regular Maintenance Constraints

著者 (5件)： 大野明良 (大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻社会システム数理領域) ,  西竜志 (大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻社会システム数理領域) ,  乾口雅弘 (大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻社会システム数理領域) ,  高橋理 (三菱電機(株)先端技術総合研究所) ,  上田健詞 (三菱電機(株)先端技術総合研究所)
資料名： 電気学会論文誌 C  (IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems)
巻： 132  号： 1  ページ： 151-159 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： S0810A  ISSN： 0385-4221  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 車両運用計画問題とは,検査周期を考慮した交番(仕業のローテーション)を作成し,その交番をもとに,各車両編成の日々の仕業を決定する開題である。車両運用計画問題に関する従来研究としては,メタヒューリスティックによる近似解法を用いて,検査制約を満たすために必要な車両数を求める研究が行われているが,数理計画法に基づく下界値算出を行って,解の最適性評価を可能とする解法に関する研究は少ない。しかも,従来手法では実行可能解の作成に重点が置かれており,下界値算出によって解の精度を評価しながら,最適解を得ることは難しい。本論文では,各車両編成が定期検査制約を満たし,使用する車両編成数が最小となる計画の作成を目的とする。そして,定期検査制約を有する車両運用計画問題に対して.複数閉路を作成するモデル化および列生成法の適用を提案した。列生成子問題の解法の効率を上げるため,ラベリング法およびBolandらによるGSSAA法を適用し,さらに部分的に緩和することで計算時間短縮を図った。提案手法を採用することにより,Feilletらのラベリング法では解けないサイズの問題(列車数150程度)でも精度の良い下界値が得られることが確認された。なお,提案手法の実用性を高めるためには.問題規模の拡大が必須であり,今後の課題とする。

シソーラス用語： *計画 ,  *運用 ,  *鉄道車両 ,  定期検査 ,  *制約付最適化問題 ,  モデリング ,  ラベリング
準シソーラス用語： *車両運用計画

分類 (1件)： 輸送と業務  (TC01030N)

引用文献 (9件)：

• (1) X. Meiquan, M. Baohua, H. Tinkin, C. Zhenqi, and B. Yun: “Modeling circulation of train-set with multiple routing”, Journal of Transportation Systems Engineering and Information Technology, Vol. 10, No. 3, pp. 50-57 (2010)
• (2) S.-P. Hong, K. M. Kim, K. Lee, and B. H. Park: “A pragmatic algorithm for the train-set routing: The case of Korea high-speed railway”, Omega, Vol. 37, pp. 637-645 (2009)
• (3) 福村直登・中村達也・西森進矢・坂口 隆:「車両運用計画自動作成アルゴリズムの開発」,鉄道総研報告,Vol. 22, No. 6, pp. 5-10 (2008)
• (4) 今泉 淳・山岸雄樹・森戸 晋:「二段階数理計画アプローチによる鉄道車両運用計画の策定」,日本オペレーションズ・リサーチ学会和文論文誌,Vol. 53, pp. 14-29 (2010)
• (5) 今泉 淳・坂井元徳・森戸 晋:「巡回セールスマン問題に対する解法を用いた鉄道の車両運用計画の作成」,スケジューリングシンポジウム2009講演論文集,pp. 285-290 (2009)

タイトルに関連する用語 (5件)： 定期検査 ,  制約 ,  車両運用 ,  計画 ,  列生成法