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J-GLOBAL ID：201202232527099736   整理番号：12A0664051

異なる軟白方法がホワイトアスパラガス若茎中の糖類およびプロトディオシン含量に及ぼす影響

Effects of Blanching Method on Sugar and Protodioscin Contents of White Asparagus Spears

著者 (7件)： 前田智雄 (弘前大学農学生命科学部) ,  地子立 (北海道大学大学院環境科学院) ,  地子立 ((地独)北海道立総合研究機構 上川農業試験場) ,  本多和茂 (弘前大学農学生命科学部) ,  荒木肇 (北海道大学北方生物圏フィールド科学センター) ,  鈴木卓 (北海道大学大学院農学研究院) ,  鈴木正彦 (北海道大学大学院農学研究院)
資料名： Journal of the Japanese Society for Horticultural Science  (Journal of the Japanese Society for Horticultural Science)
巻： 81  号： 2  ページ： 166-170 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0626A  ISSN： 1882-3351  CODEN： EGKZA9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 日本ではホワイトアスパラガスの生産には培土法とフィルム被覆法の二種類の軟白法が用いられている.本研究は,ホワイトアスパラガスの食味,特に甘さと苦さに関与する成分含量に対するこれら二法の影響について比較することを目的とした.春収穫における圃場サンプリング調査および冬季伏せ込み促成栽培における比較試験において,二種類の軟白法によって生産されたホワイト若茎中の甘み成分である糖(フルクトース,グルコース,スクロース)含量およびホワイト若茎に含まれる主要な苦み成分であるサポニン化合物のプロトディオシン含量を調査した.その結果,糖含量および糖組成については,圃場サンプリング調査および比較試験の双方において軟白法による差は認められなかった.プロトディオシン含量については,圃場調査にて培土法で軟白した若茎で高い傾向が認められ,比較試験の結果,培土法により有意に含量が高くなった.これらの結果から,軟白法の違いによるホワイトアスパラガス若茎の風味の差は,主にプロトディオシンに代表されるサポニン含量に起因するものであり,サポニン含量はなんらかの土壌由来のストレスに影響されているものと考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： *アスパラガス ,  *栽培管理 ,  土壌管理 ,  茎 ,  炭水化物 ,  サポニン ,  組織中濃度 ,  糖組成 ,  苦味 ,  プラスチックフィルム ,  遮光
準シソーラス用語： *Asparagus officinalis ,  プロトディオシン ,  *ホワイトアスパラガス ,  若茎 ,  糖 ,  *軟白 ,  培土【土寄せ】

分類 (3件)： 野菜  (FC03043X) ,  物質の代謝  (EH02050Q) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

引用文献 (26件)：

• Brueckner, B., A. Schwarzbach and R. Schroter. 2010. Correlation between sugar and saponin contents and sensory attributes of white asparagus. J. Verbr. Lebensm. (J. Consumer Protection and Food Safety) 5: 305–311.
• Chin, C. K., S. A. Garrison, C. T. Ho and M. T. Huang. 2002. Functional elements from asparagus for human health. Acta Hort. 589: 223–241.
• Heissner, A., S. Schmidt, I. Schonhof, C. Feller and M. Schreiner. 2006. Spear yield and quality of white asparagus as affected by soil temperature. Eur. J. Agron. 25: 336–344.
• Hoberg, E., D. Ulrich and C. Wonneberger. 2008. Proposal for a flavor standard–sensory profiles of European white Asparagus officinalis L. cultivars. Acta Hort. 776: 239–245.
• Hughes, H. B., J. P. Morrissey and A. E. Osbourn. 2004. Characterization of the saponin hydrolyzing enzyme avenacoside-α-L-rhamnosidase from the fungal pathogen of cereals, Stagonospora avenae. Eur. J. Plant Pathol. 110: 421–427.

タイトルに関連する用語 (4件)： ホワイトアスパラガス ,  若茎 ,  糖類 ,  含量