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J-GLOBAL ID:201202233076707695   整理番号:12A0429236

広葉樹の天然更新完了基準に関する一考察-苗場山ブナ天然更新試験地のデータから-

Density and Size of Saplings Required for the Successful Regeneration after Clear-cutting of Deciduous Forests: An Analysis Based on the Long-term Monitoring Data of Mt. Naeba Experimental Beech Forest.
著者 (9件):
資料名:
巻: 94  号:ページ: 17-23  発行年: 2012年02月01日 
JST資料番号: F0858A  ISSN: 1349-8509  CODEN: NSGICL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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苗場山ブナ天然更新試験地の30年間のデータを解析し,天然更新完了基準を検討した。試験地では1968年に5段階の強度(皆伐~対照区)での伐採,および5通りの林床処理(刈り払い,かき起こし,除草剤散布等)が行われ,1978年には残存母樹も伐採された。本研究では残存母樹の伐採から4年後の1982年と2008年の植生調査(各種の被度および最大高)および樹木の更新調査(稚樹密度および稚樹高)の結果を解析した。高木性の樹木が更新(2008年に高木性樹種の被度50%以上)する確率は,1982年当時の稚樹密度・稚樹高・植生高でよく説明され,ブナに対象を限定した場合では,稚樹の密度と高さのみでよく説明された。高木性樹種の更新の成功率は,稚樹の密度が20万本/ha以上,かつ植生が除去された場合にようやく8割を超えると推定された。各地の広葉樹天然更新完了基準では,稚樹高30cm,密度5,000本/haという例が多いが,この基準は低すぎると考えられた。伐採前に前生稚樹の密度を高める等の作業を行わない限り,天然下種によるブナ林の更新は難しいと考えられた。(著者抄録)
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分類 (1件):
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森林の天然更新 
引用文献 (19件):
  • 五十嵐毅 (1991) あの山はどうなった 10 苗場山のブナ林天然更新試験地の今. 林業技術 597: 18-21
  • 壁谷大介 (2008) 光への応答反応からみた実生の戦略. (森の芽生えの生態学. 正木隆編, 文一総合出版). 87-110
  • 片岡寛純 (1982) ブナ林の保続. 農林出版
  • 前田禎三 (1988) ブナの更新特性と天然更新技術に関する研究. 宇都宮大学農学部学術報告特輯 46: 1-79
  • 前田禎三, 宮川 清, 谷本丈夫 (1985) 新潟県五味沢におけるブナ林の植生と跡地更新 スギ造林地の成績とブナの天然更新の提案. 林業試験場研究報告 333: 123-171
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