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J-GLOBAL ID：201202233722510706   整理番号：12A0780302

リチウムカチオンを内包化した熱収縮C₆₀の岩塩型結晶

Rock-Salt-Type Crystal of Thermally Contracted C₆₀ with Encapsulated Lithium Cation

著者 (9件)： AOYAGI Shinobu (Nagoya City Univ., Nagoya, JPN) ,  SADO Yuki (Nagoya Univ., Nagoya, JPN) ,  NISHIBORI Eiji (Nagoya Univ., Nagoya, JPN) ,  SAWA Hiroshi (Nagoya Univ., Nagoya, JPN) ,  OKADA Hiroshi (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  TOBITA Hiromi (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  KASAMA Yasuhiko (Idea International Corp., Sendai, JPN) ,  KITAURA Ryo (Nagoya Univ., Nagoya, JPN) ,  SHINOHARA Hisanori (Nagoya Univ., Nagoya, JPN)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 51  号： 14  ページ： 3377-3381  発行年： 2012年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Li⁺カチオンを内包化したフラーレン(Li⁺@C₆₀))は球状正荷電分子で,PF₆^-存在下で岩塩(Na⁺Cl^-)型結晶を形成することを見いだした。シンクロトロン放射X線結晶構造解析からLi⁺@C₆₀カチオンが6個のPF₆^-によって八面体配位された面心立方格子で表せた。その格子定数は温度が高くなると370Kまでは単調増加するが,370Kで急増した。370KまではC₆₀ケージとPF₆^-は完全に秩序的であり,Li⁺はケージ内をホップするだけであることが分かった。一方,370K以上になるとほとんどのLi⁺@C₆₀分子は自由回転していることを示した。100K以下の低温になるとケージ内をホッピングしていた内包Li⁺カチオンは各C₆₀ケージの2つの極位置のどちらかに局在化することが分かった。

シソーラス用語： *結晶構造 ,  X線構造解析 ,  *フラーレンC60 ,  *リチウム化合物 ,  分子素子 ,  岩塩型結晶 ,  *構造相転移 ,  リチウムイオン ,  固相変態 ,  *エンドヘドラルフラーレン
準シソーラス用語： 固相転移 ,  *内包フラーレン ,  分子デバイス

分類 (3件)： 分子化合物  (CE02000C) ,  分子化合物の結晶構造  (BK09050T) ,  炭素とその化合物  (YB02060D)

タイトルに関連する用語 (6件)： リチウム ,  カチオン ,  内包 ,  熱収縮 ,  C60 ,  岩塩型結晶