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J-GLOBAL ID：201202233960767553   整理番号：12A1550720

すくい縫いミシン縫製における縫製方向とすくい量

Influence of the Sewing Direction on the Amount of Needle Penetration in Blind Stitch Machine Sewing

著者 (3件)： 松梨久仁子 (日本女大) ,  谷祥子 (日本女大) ,  島崎恒藏 (日本女大)
資料名： 繊維製品消費科学  (Journal of the Japan Research Association for Textile End-Uses)
巻： 53  号： 10  ページ： 835-842  発行年： 2012年10月25日 
JST資料番号： G0575A  ISSN： 0037-2072  CODEN： SESKB9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 正確なすくい量の把握は,すくい不良回避のために極めて重要であると考え,縫製方向によるすくい量の変化要因(生地性状に着目)を詳細に検討した。すくい縫いミシン縫製で縫製方向をバイアス方向にすると,地糸に添った場合と比べすくい量は増加し,増加率は布によって異なることが分かった。顕微鏡観察の結果,生地特性による様々なすくい形態があった。縫製時に布は,布上げによる作用と送り歯による布送り作用を大きく受けており,地糸に沿った場合にはせん断変形が生じなかったのに対し,バイアス方向の縫製では生地はより大きくせん断変形し,そのため生地はきつく詰まった構造になった。バイアス方向のすくい量の増加とすくい形態の多様化は,送り力による生地のせん断変形の変化に起因すると考えた。すくい量に及ぼす縫製方向の影響を考える上で,布変形と関係のあるせん断剛性Gと縫製方向の引張特性EMTは重要な要因であることが分かった。

シソーラス用語： *ミシン ,  *縫製 ,  *方向 ,  *製品 ,  *回避 ,  *因子分析 ,  *布 ,  状態 ,  *バイアス ,  剪断変形 ,  形態 ,  *剛性 ,  *機械的性質 ,  *特性
準シソーラス用語： *引張特性 ,  性状 ,  *生地【布】 ,  *不良品 ,  *要因解析 ,  *剪断剛性

分類 (2件)： 関連産業  (YM01060D) ,  織布  (YM05040J)

引用文献 (9件)：

• 1) 石川欣造監修:新アパレル工学事典, P.428(1995)
• 2) 堀野恒雄:繊維と工業, 40, P81~87(1984)
• 3) 松梨久仁子, 島崎恒藏:繊消誌, 34, 422~428(1993)
• 4) 松梨久仁子, 島崎恒藏:繊消誌, 42, 461~468(2001)
• 5) 松梨久仁子, 島崎恒藏:繊学誌, 58, 381~386(2002)

タイトルに関連する用語 (3件)： 縫い ,  ミシン ,  縫製