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J-GLOBAL ID：201202235624474796   整理番号：12A0344019

一卵性双子を用いた黒毛和種去勢牛の肥育開始月齢が産肉性,理化学特性および官能特性に及ぼす影響

著者 (7件)： 曽和拓 (家畜改良セ) ,  奥村寿章 (農林水産消費安全技セ) ,  齋藤邦彦 (家畜改良セ) ,  齋藤薫 (家畜改良セ) ,  佐久間弘典 (家畜改良セ) ,  河村正 (家畜改良セ) ,  山田信一 (家畜改良セ)
資料名： 肉用牛研究会報  (Bulletin of Beef Cattle Science)
号： 92  ページ： 10-17  発行年： 2012年01月28日 
JST資料番号： Y0373A  ISSN： 0386-8419  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 黒毛和種若齢肥育体系における肥育開始月齢が産肉性,官能特性等に及ぼす影響を調査するため,黒毛和種去勢牛の一卵性双子(4組8頭)を用いて,肥育試験を行った。試験では,供試牛を肥育開始月齢により7カ月区と10カ月区に分け,両区とも肥育終了月齢を24カ月齢とし,それぞれ産肉性,理化学特性および官能特性を調査した。その結果,24カ月齢まで通算した場合の飼料要求率は両区間で同程度であった。また,枝肉重量は7カ月区が407.3kgであり10カ月区が388.9kgであった。BMSNo.は7カ月区が5.5であり10カ月区が5.0であった。理化学特性においては,半腱様筋の粗脂肪含量において7カ月区が10カ月区に比べて高い値を示した。また,物理的特性については,全ての項目で両区間に有意な差はみられなかった。胸最長筋(第7-8胸椎上部)の脂肪酸組成および脂肪融点では,オレイン酸および一価不飽和脂肪酸(MUFA)割合において10カ月区が7カ月区に比べて高くなった以外(p<0.05),両区間で有意な差はみられず,脂肪融点でも有意な差はみられなかった。官能特性においては,両区間で有意な差はみられなかった。以上のことから,本試験における黒毛和種去勢牛の24カ月齢までの若齢肥育における7カ月齢と10カ月齢の肥育開始月齢の違いは,産肉性,半腱様筋の粗脂肪含量,胸最長筋(第7-8胸椎上部)の脂肪酸組成に影響する可能性があると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *黒毛和種 ,  双生児 ,  *肥育 ,  *時期 ,  年齢 ,  *産肉能力 ,  *食品特性 ,  食品分析 ,  官能検査 ,  *牛肉 ,  枝肉 ,  大腿筋 ,  背筋 ,  脂肪 ,  含有量 ,  脂肪酸組成 ,  融点 ,  剪断強さ ,  不飽和脂肪酸 ,  体重増加 ,  体重 ,  成長 ,  オレフィン化合物
準シソーラス用語： *開始時期 ,  官能特性 ,  胸最長筋 ,  月齢 ,  *黒毛和種去勢牛 ,  粗脂肪 ,  半腱様筋 ,  一卵性双生児

分類 (2件)： 牛  (FD02020Y) ,  生肉の品質と処理  (FJ12032O)

物質索引 (1件)： オレイン酸

引用文献 (28件)：

• XIE, YR. JD Cronrath. Meat Science. 1996, 43, 167-177
• 農林水産省大臣官房統計部. 食肉流通統計. 2007
• 農業・食品産業技術総合研究機構. 日本飼養標準肉用牛. 2008
• 農林水産省. 家畜改良増殖目標. 2010
• 西村隆光. 山口県畜産試験場報告. 2002, 18, 39-45

タイトルに関連する用語 (7件)： 一卵性双子 ,  黒毛和種去勢牛 ,  肥育 ,  月齢 ,  産肉 ,  理化学特性 ,  官能特性