抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標高2,450mの立山室堂および標高1,180mのゴンドラにおいて,2010年5月上旬から10月末まで,VOCs30成分を測定した。VOCs30成分はほとんど検出され,やや高い平均値を示したものは,ベンゼン,トルエン,エチルベンゼンであった。後方流跡線解析の結果から移流方向を分類すると,立山室堂では東アジア由来が約67%,ゴンドラでは約42%を占めた。都市部のデータと比べると,両地点の平均値は,全ての成分で各都市部の値より低く,きれいな環境にあることが明らかとなった。沖縄県辺戸岬のバックグラウンドと比較すると,両地点はトルエンが,バックグラウンドと同等かやや低い以外は,同等かやや高かった。立山室堂でのベンゼン/トルエン比は,東アジア由来のものが他のものより圧倒的に高いことが判明した。ベンゼン/トルエン比が東アジア由来の寄与の判定に使用できるのではないかと考えられる。(著者抄録)