抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽からは高速のプラズマ流(太陽風)が吹き出しているが,1960年代以降の人工衛星による「その場」観測によって,太陽風プラズマは熱平衡分布ではない,多様な非平衡性を持つプラズマであることが明らかになった。このようなプラズマの非平衡性は,太陽コロナでのプラズマ加熱過程や太陽風プラズマの加速・加熱過程を反映していると考えられており,その解明は今後計画されている内部太陽圏探査計画の重要な科学目的の一つでもある。この太陽風プラズマの加熱過程・非平衡性の理解へ向けた重要な課題のひとつに,太陽風プラズマ中の磁場とプラズマ速度の間の強い相関関係を持つ磁気流体乱流(アルベン乱流)の解明が挙げられる。本解説では,太陽風プラズマ中の低周波アルベン乱流とそれに伴う非平衡プラズマの基礎的な物理過程と最近の議論を解説する。(著者抄録)