抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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前半では,現状の車道共有に対し,ドライビングシミュレータと実車による実験で,自動車側から見た,1車線共有の危険性を実証し,安全な方向に向けた自転車と自動車の間隔についての考察を行った。多岐にわたる実験・調査を通じて,現状の車道共有の問題に対する改善点を見出し,自動車レーンのあり方に関して,幅5mおよび6mの道路について,自動車と自転車が安心して通行できると考えられる,通行区分の提案を行った。後半では,交差点での出合い頭の事故が多いことを勘案し,信号のない交差点で自転車が急に交差道路から飛び出した場面を想定して,自転車運転者による警報が急に出現する自転車の回避に効果があるか否かを人間工学的に検証した。自動車が細い道を30km/hで走行する場合に信号のない交差点で,球に自転車が横断するシミュレータ実験を行い,その結果,1)自転車が横断する前に警報を発することにより,回避率が大幅に向上し,今回の実験では4倍以上の向上が見られた,2)警報タイミングが遅いと効果が薄く,今回の実験で,警報が自転車出現の0.1秒前の回避率は0.3秒前の回避率の半分以下となった,などの知見を得た。