文献

J-GLOBAL ID：201202250904540530   整理番号：12A1695374

細胞を捕獲し放出する洗練されたナノファイバーウェブ

A Smart Nanofiber Web That Captures and Releases Cells

著者 (5件)： KIM Young-Jin (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN) ,  KIM Young-Jin (National Inst. Materials Sci. (NIMS), Ibaraki, JPN) ,  EBARA Mitsuhiro (National Inst. Materials Sci. (NIMS), Ibaraki, JPN) ,  AOYAGI Takao (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN) ,  AOYAGI Takao (National Inst. Materials Sci. (NIMS), Ibaraki, JPN)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 51  号： 42  ページ： 10537-10541  発行年： 2012年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 紫外光応答性のベンゾフェノンからなるコモノマーと温度応答性の2-カルボキシイソプロピルアクリルアミドポリマーに基づくナノファイバーウェブを開発し,その評価を行った。単純なラジカル重合によってまず比較的大きな分子量からなるコポリマーを合成し,これにエレクトロスピニングを行うことでナノファイバーウェブを合成した。このナノファイバーウェブは紫外光によりナノファイバー内で架橋し,温度を10°Cから37°Cに上げることで収縮させることができた。正常なヒト皮膚線維芽細胞を37°Cでナノファイバーに滴下すると,細胞を含む液滴は迅速にナノファイバーウェブによって包まれた。このときナノファイバーウェブは繊維構造を維持したままハイドロゲル状の形態を示した。このような性質は架橋を誘導しなかったナノファイバーでは検出されなかった。ナノファイバーウェブを低温に移すことでナノファイバーウェブ内の細胞は放出できたが,このとき細胞死は対照との有意差を示さなかった。ここで開発したナノファイバーウェブは細胞の封入および放出が可能であり,細胞あるいは生理活性物質の捕獲と放出を必要な様々な用途に応用可能であると結論付けた。

シソーラス用語： *ウェブ【構造】 ,  ポリアクリルアミド ,  ラジカル重合 ,  エレクトロスピニング ,  紫外線照射 ,  放射線架橋 ,  ヒト ,  線維芽細胞 ,  *ナノファイバ ,  *固定化細胞 ,  生理活性因子
準シソーラス用語： *細胞固定化 ,  皮膚線維芽細胞

分類 (1件)： 培養工学一般  (FK02010I)

物質索引 (1件)： 2-カルボキシイソプロピルアクリルアミド

タイトルに関連する用語 (3件)： 細胞 ,  捕獲 ,  放出