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J-GLOBAL ID:201202251617495902   整理番号:12A1050709

気象庁の新しい全球気候モデル:MRI-CGCM3-モデルの記述と基本性能-

A New Global Climate Model of the Meteorological Research Institute: MRI-CGCM3 -Model Description and Basic Performance-
著者 (17件):
資料名:
巻: 90A  ページ: 23-64 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: G0095A  ISSN: 0026-1165  CODEN: JMSJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
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新しい全球気候モデル,MRI-CGCCM3が気象研究所(MRI)で開発された。このモデルはMRIの前モデルMRI-CGCM2シリーズを全面的にアップグレードしている。MRI-CGCM3は大気-陸域,エアロゾル,そして海洋-海氷モデルを統合したモデルであり,MRIの地球システムモデルMRI-ESM1のサブセットである。大気構成要素のMRI-AGCMはエアロゾルモデルと相互作用し,エアロゾルの新しい雲の微視的物理学的スキームに直接的,間接的に影響を示している。産業革命前のコントロールに関する基礎的な歴史的,気候学的感度の実験をMRI-CGCM3で行った。産業革命前での実験では,モデルは気候学的な傾向のない,少なくとも放射収支において,地表近くの温度と海洋循環の主要な指標は大変安定した挙動を見せた。海面水温(SST)の傾向は十分満足できるほど小さく,表面で1Wm-2の熱の不均衡があるのみだった。モデルの気候学的感度はグレゴリーの手法で2.11Kであると見積もられた。1年に1%の割合で二酸化炭素濃度が上昇する場合の過渡的な気候応答は,2倍の二酸化炭素濃度で1.6K,4倍で4.1Kであった。歴史的な実験でシミュレートした現在の平均的な気候は観測値や再解析地と比較した。モデルのは全体的に平均的な大気と海洋の様々な面での季節変動を含んだ気候を再現した。シミュレートした気候の変動の品質もまた評価し,エル・ニーニョや南方振動そして北極と南極振動を含む結果は現実的であると見なされた。しかしながら,いくつかの重要な問題が見つかった。シミュレートされたSSTは北半球(NH)で一般に冷たい方向にバイアスがかかっており,南半球(SH)では温かい方向にバイアスがかかっていた。そして,シミュレートされた海氷は冬季の北大西洋で拡がりすぎた。2重のITCZもまた熱帯太平洋に現れた,特に南半球の夏季に顕著であった。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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気候学,気候変動  ,  海洋の構造・力学・循環 
タイトルに関連する用語 (4件):
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