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J-GLOBAL ID：201202265221785054   整理番号：12A1701953

オクタン価の意味 低温酸化反応機構から考えるオクタン価

Interpretation of Structure Dependence in Octane Number from Low Temperature Oxidation Mechanism

著者 (3件)： 酒井康行 (福井大 大学院工学研究科) ,  安東弘光 (福井大 大学院工学研究科) ,  桑原一成 (大阪工大 工)
資料名： 日本燃焼学会誌  (Journal of the Combustion Society of Japan)
巻： 54  号： 170  ページ： 221-229  発行年： 2012年11月15日 
JST資料番号： Z0837A  ISSN： 1347-1864  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 炭化水素化合物の化学構造とオクタン価との間に関連がちることは60年前から知られている。鎖状飽和炭化水素の場合,炭素数の増加に伴いオクタン価が小さくなる,同一炭素数の化合物では側鎖を多く持つほどオクタン価が大きくなるという規則性がある。芳香族炭化水素の場合にも,ベンゼン環から伸びる側鎖の化学構造とオクタン価との間には鎖状飽和炭化水素と類似した規則性が存在する。オクタン価は火花点火エンジンにおける耐ノッキング指標であり,燃料の自着火現象と大きく関わりがある。したがって,上記で述べた化学構造とオクタン価との関係を理解するためには,化学構造の違いが自着火を支配する化学反応機構に対してどのような影響を及ぼしているのかを明らかにしておくことが必要である。本稿では,自着火に大きく関わる低温酸化反応機構について考察し,オクタン価と化学構造の関係について部分的にではあるが説明を与えた。自着火反応機構,化学構造と着火遅れ時間などについて解説した。

シソーラス用語： *オクタン価 ,  *酸化 ,  *反応機構 ,  炭化水素 ,  分子構造 ,  数 ,  炭素 ,  側鎖 ,  規則度 ,  火花点火機関 ,  ノッキング ,  自己着火 ,  着火遅れ ,  動力学 ,  炭素数 ,  *低温酸化
準シソーラス用語： 着火遅れ期間

分類 (2件)： 反応工学,反応速度論  (XE01020M) ,  石油精製一般  (YF02010M)

引用文献 (12件)：

• LOVELL, W. G. Ind. Eng. Chem. 1948, 40, 2388-2438
• PERDIH, A. Acta Chim. Slov. 2006, 53, 306-315
• PILLING, M. J. Low Temperature Combustion and Auto Ignition. 1997
• ZADOR, J. Prog. Energy Combust. Sci. 2011, 37, 371-421
• MIYOSHI, A. JSAE Transactions. 2005, 36, 35-40

タイトルに関連する用語 (3件)： オクタン価 ,  意味 ,  低温酸化