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J-GLOBAL ID：201202265796788268   整理番号：12A0394473

多重抗酸化分析におけるバニリン酸エステルの抗酸化性

Antioxidative Properties of Vanillic Acid Esters in Multiple Antioxidant Assays

著者 (3件)： TAI Akihiro (Fac. of Life and Environmental Sciences, Prefectural Univ. of Hiroshima) ,  SAWANO Takeshi (Fac. of Life and Environmental Sciences, Prefectural Univ. of Hiroshima) ,  ITO Hideyuki (Div. of Pharmaceutical Sciences, Okayama Univ. Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences)
資料名： Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry  (Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry)
巻： 76  号： 2  ページ： 314-318 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0021A  ISSN： 0916-8451  CODEN： BBBIEJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 周知の抗酸化剤であるバニリン酸及びトロロックスと比較するために,バニリン酸エステルの抗酸化性を,多重分析によって系統的に評価した。まず,モデルラジカルである,DPPH,ガルビノキシル及びABTSカチオン(ABTS^・+)型と分析を行なった。バニリン酸メチル,バニリン酸エチル,及びバニリン酸ブチルは,ABTS^・+除去分析でトロロックスより強い活性を示したが,DPPHラジカル及びガルビノキシルラジカル分析では,活性を示さなかった。対照的に,バニリン酸は,3つのラジカルを消去することができた。次いで,生理学的に関連するペルオキシルラジカルを使用して,ORAC分析及び酸化溶血阻害分析(OxHLIA)によって,それらの抗酸化活性を評価した。バニリン酸エステル及びバニリン酸は,ORAC分析及びOxHLIAでトロロックスより非常に強い活性を示した。OxHLIAによる抗酸化の活性は,バニリン酸とそのエステルの親油性に強く関係した。これらの結果は,フリーラジカルによって生じた生体膜損傷に対するバニリン酸エステルの防護効果が,親油性の増加に伴って増加したことを示す。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *カルボン酸エステル ,  酸化防止剤 ,  ラジカル ,  計測 ,  *酸化防止 ,  生体膜 ,  損傷 ,  保護作用 ,  溶血 ,  ペルオキシド
準シソーラス用語： ABTSラジカル ,  多重抗酸化分析 ,  膜損傷

分類 (1件)： 芳香族単環カルボン酸・ペルオキシカルボン酸・チオカルボン酸  (CF05180T)

物質索引 (5件)： ABTS ,  バニリン酸エチル ,  バニリン酸メチル ,  ペルオキシルラジカル ,  バニリン酸ブチル

引用文献 (34件)：

• 1) Niki E and Noguchi N, IUBMB Life, 50, 323–329 (2000).
• 2) Schlesier K, Harwat M, Böhm V, and Bitsch R, Free Radic. Res., 36, 177–187 (2002).
• 3) Janaszewska A and Bartosz G, Scand. J. Clin. Lab. Invest., 62, 231–236 (2002).
• 4) Prior RL and Cao G, Free Radic. Biol. Med., 27, 1173–1181 (1999).
• 5) Fujinami Y, Tai A, and Yamamoto I, Chem. Pharm. Bull., 49, 642–644 (2001).

タイトルに関連する用語 (6件)： 多重 ,  酸化 ,  分析 ,  バニリン酸 ,  エステル ,  抗酸化性