抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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わが国のレアメタルリサイクルを促進するため,中間処理技術の役割と課題について展望した。レアメタルをリサイクルするには,物理選別による中間処理を製錬工程前に施し,銅や貴金属と分離しつつ,レアメタル元素を1次濃縮することが不可欠である。中間処理工程は,廃製品を解体,粉砕,選別するプロセスからなるが,レアメタルは製品中に局所的に使用されているため,現状ではわが国でも手作業が多用されている。その機械化,自動化を進め経済的なリサイクルを実現するため,粗粒段階での単体分離達成という基本概念をより厳格に実施することが必要となる。また,本報では,タンタルコンデンサ,ネオジム磁石,希土類蛍光体を例にとり,製品個別に克服すべき課題についても紹介した。これらわが国の資源循環に関する課題は,最終的には中間処理技術だけの問題ではなく,製品設計から,回収,再資源化に至る一連のシステムの中で最適化することが必要である。(著者抄録)