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J-GLOBAL ID：201202271894648857   整理番号：12A0435999

重み付き両側波帯変調方式によるパラメトリックスピーカの音質改善

著者 (3件)： 生藤大典 (立命館大 大学院理工学研究科) ,  森勢将雅 (立命館大 情報理工) ,  西浦敬信 (立命館大 情報理工)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D  (IEICE Transactions on Information and Systems (Japanese Edition))
巻： J95-D  号： 3  ページ： 588-596  発行年： 2012年03月01日 
JST資料番号： S0757C  ISSN： 1880-4535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,鋭い指向性を有するスピーカとして,パラメトリックスピーカが注目されている。パラメトリックスピーカは直進性を有する超音波をキャリヤ波として利用し,再生すべき音響信号で振幅変調した振幅変調波を放射することで鋭い指向性を実現する。放射された振幅変調波は,空気の非線形性によりひずむことで元の音響信号に復調する。しかし,低域の再生が困難であり,倍音成分の発生により再生音がひずむという音質劣化の問題がある。パラメトリックスピーカの音質は,振幅変調波を生成する変調方式に依存する。従来の変調方式は,振幅変調波における側波帯の利用方法が異なり,主に両側波帯(Double SideBand)を利用する方式と,単側波帯(Single SideBand)を利用する方式が提案されている。本論文では,従来の変調方式の利点を併せ持つ変調方式を検討し,パラメトリックスピーカの音質向上を目指す。具体的には,両側波帯の周波数ごとの重みを制御することで,低域強調及び倍音成分の低減を実現する変調方式を提案する。評価実験より,提案する変調方式による低域強調及び倍音成分の低減,またそれに伴う音質向上を確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： *スピーカ ,  指向性 ,  *音質 ,  重みづけ ,  DSB【信号】 ,  振幅変調
準シソーラス用語： *パラメトリックスピーカ

分類 (1件)： オーディオ機器  (NC06010U)

引用文献 (18件)：

• 酒井新一, 青木健一p鎌倉友男, 北山一郎, “スピーカの指向性が視覚障害者用の歩行に与える影響,”信学技報, EA2004-64, 2004.
• 西川 清, 大崎貴也, “2次元ディジタルフィルタを用いた指向性アレースピーカ,”信学論 (A), vol. J78-A, no.11, pp. 1419-1428, Nov.1995.
• M. Yoneyama, J. Fujimoto, Y. Kawamo, and S. Sasabe, “The audio spotlight: An application of nonlinear interaction of sound waves to a new type of loudspeaker design,” J. Acoust. Soc. Am., vol.73, no.5, pp. 1532-1536, 1983.
• 鎌倉友男, 酒井新一, “パラメトリックスビーカの原理と応用,”信学技報, EA2005-100, 2005.
• P. J. Westervelt, “Parametric acoustic array,” J. Acoust. Soc. Am., vol.35, no.4, pp. 535-537, 1963.

タイトルに関連する用語 (3件)： 両側波帯変調 ,  パラメトリックスピーカ ,  音質