抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鮮新世初期の4.9から4.1-3.7Maの期間に絶滅した淡水珪藻種化石Aulacoseira praeislandicaと沿岸性珪藻種化石Koizumia tatsunokuchiensisが東方沖日本海溝上の深海底,DSDPサイト436でのセジメントトラップに豊富に存在した。二つの特徴的な珪藻種の豊度は火山性デブリの存在と風成物質の増加に密接な対応があり,そしてサイト436での鮮新世初期の堆積物中の多量の糞粒は暖候期に黒潮-黒潮続流系の領域が風や台風による大気によって駆動され,輸送された後に水柱が安定したことによって堆積したことを示唆している。鮮新世初期は暖候期で緯度方向の温度勾配が減少していると考えられていた。熱帯低気圧(ハリケーンや台風)と海洋風成循環は,エル・ニーニョのような状況の拡大と関連して熱帯の暖水プールの極方向への巨大な拡大のために,鮮新世初期の期間増加するようにモデル化してシミュレートした。さらに,鮮新世のサンゴ記録が熱帯太平洋での強い風が西部太平洋の暖水プールの考えられる駆動力として作用することを支持している。鮮新世初期の熱帯性低気圧は海洋の鉛直混合を増加させ,熱を極方向に輸送した。大気-海洋大循環は湧昇と運搬に関して効率の良い媒介物であったと考えられる。サイト436で採取された鮮新世の絶滅種である淡水珪藻種と沿岸性珪藻種は鮮新世初期の日本沖の前線境界の北向きに移動に沿った大気-海洋ダイナミクスによって大陸または/そして海底からもたらされたのであろう。(翻訳著者抄録)