文献
J-GLOBAL ID:201202276899868482   整理番号:12A0752341

ホールドープBaFe2As2における電子特性の軌道,大規模ドーピング,及び,温度構造

Satellites and large doping and temperature dependence of electronic properties in hole-doped BaFe2As2
著者 (11件):
資料名:
巻:号:ページ: 331-337  発行年: 2012年04月 
JST資料番号: W2060A  ISSN: 1745-2473  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
超電導体材料は,MgB2の様な弱相関材料,及び,1電子理論とは整合しない強相関材料とに分類される。そして,高温銅酸化物超電導体は,この強相関材料に属し,更に,近年発見された鉄系高温超伝導も,この範疇に属する。とりわけ,122群と呼ばれるBaFe2As2は,圧力,または,電子/ホールドーピングの下で超電導性を示す。そして,その電子特性が,中性子散乱法等の方法によって調査されてきたが,フェルミ面を構成するホールと電子ポケットに関する軌道特性については明らかとされておらず,この様なペアリング機構を解明するには,低エネルギー電子構造に関する理解が重要である。この様な中,電子構造計算法,及び,多体計算法の進展によって,相関材料に関する電子構造計算技術が飛躍的に進歩している。しかし,局所化Fe-d軌道間の電子分布に関連するエネルギー・コストをパラメータ化するクーロン行列要素の算出が障害となっており,とりわけ,条件付きランダム位相近似(RPA)法では,現実的な多体計算レベルにおいて有効クーロン相互作用が扱われていないという問題がある。本稿では,Fe-d原子間におけるクーロン相互作用の動的遮蔽の重要性について,動的平均場理論(DMFT)計算等により検討した。そして,遮蔽クーロン相互作用,スペクトル関数等の計算結果から,動的遮蔽効果は,高エネルギー・スペクトル形状のみならず,低エネルギー・スペクトル形状にとっても重要であることが実証された。また,温度145KでのBaFe2As2の自己エネルギーの非フェルミ液体(NFL)挙動からは,ホールドープの増加により,散乱率が増加し,ホールドープを減らすと,多体散乱が最も小さいコヒーレントなフェルミ液体となることが示された。更に,最適ドーピングのBaFe2As2のスペクトル関数から,自己エネルギーは,顕著な自乗エネルギー依存性を示し,これによって,フェルミ準位付近での強いバンドくりこみがもたらされることも分かった。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
その他の超伝導体の物性 

前のページに戻る