潤滑グリースの誘電緩和とレオロジー特性間の関係

SUZUKI Akihito; KOTAKE Shinichi; MASUKO Masabumi; FUJINAMI Yukitoshi

文献

J-GLOBAL ID：201202281208480983 整理番号：12A1673496

潤滑グリースの誘電緩和とレオロジー特性間の関係

Relation between Dielectric Relaxation and Rheological Properties of Lubricating Greases

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資料名：
巻： 7 号： 3 ページ： 165-170 (J-STAGE) 発行年： 2012年
JST資料番号： U0046A ISSN： 1881-2198 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

潤滑グリースの基油と増粘剤の動力学の研究に誘電分光法を適用した。基油と増粘剤両方の誘電緩和を観測するため,ポリオールエステル基油とリチウム12-ヒドロキシステアリン酸塩増粘剤により生成した潤滑グリースを作製した。見掛け粘度,動的粘弾性およびクリープ特性を測定し,これらのレオロジー特性の温度特性について,誘電緩和時間の特性と比較した。作製した潤滑グリースは2種の誘電緩和プロセスを示した。低周波数と高周波数領域で観測した誘電緩和については,それぞれ増粘剤とポリオールエステル基油に起因することを示した。高周波数緩和による誘電緩和時間は,非Arrhenius型温度依存性を示した。この温度特性は,粘弾性緩和時間,クリープコンプライアンスデータの重畳により求めたシフトファクタ,およびポリオールエステル基油の粘度の場合と同様であることを示した。一方,低周波数緩和による誘電緩和時間については,Arrhenius型温度依存性を示した。しかしながら,低周波数領域での誘電緩和と本研究で測定したレオロジー特性間で明確な関係は観測されないことを示した。(翻訳著者抄録)

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潤滑一般 , 分子の電気的・磁気的性質 , 高分子溶液・融液のレオロジー

引用文献 (11件)：

[1] Lansdown, A. R., “Lubrication, A Practical Guide to Lubricant Selection,” Pergamon Press, Oxford, 1982, 114.
[2] Wills, J. G., “Lubrication Fundamentals,” Marcel Dekker, New York, 1980, 60.
[3] McGraw-Hill Dictionary of Scientific and Technical Terms, 6th edition, McGraw-Hill, Columbus, 2003.
[4] Mas, R. and Magnin, A., “Rheology of Colloidal Suspensions: Case of Lubricating Greases,” Journal of Rheology, 38, 1994, 889-908.
[5] Krasnokutskaya, M. E., Nakonechnaya, M. B. and Dugina, L. N., “Thixotropy of Complex Calcium Greases,” Chemistry and Technology of Fuels and Oils, 14, 2, 1978, 136-138.

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