文献

J-GLOBAL ID：201202283950179812   整理番号：12A1715501

走査フォース顕微鏡による高分子表面のレオロジー解析

著者 (1件)： 田中敬二 (九大 大学院工学研究院)
資料名： ネットワークポリマー  (Journal of Network Polymer, Japan)
巻： 33  号： 6  ページ： 361-366  発行年： 2012年11月10日 
JST資料番号： Z0934A  ISSN： 1342-0577  CODEN： NPORF2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 走査フォース顕微鏡(SFM)を用いた高分子表面のレオロジー及び分子運動特性の解析法を概説した。まず,SFMによる表面ガラス転移点(T_g)測定法を説明し,ポリスチレンの表面T_gについてバルクT_gとの差異,分子量依存性,末端官能基効果などを示した。次いで,SFMにより測定した表面での刺激/応答の位相差δの温度及び周波数依存性から,ポリスチレン膜表面でのα_a緩和過程の活性化エネルギーを求めた。その結果,表面での活性化エネルギーはバルク値に比べて著しく小さく,表面ではセグメント運動の協同性が低いことを示した。最後に,表面T_g測定の応用例として低分子量PS/PSブレンドの表面組成決定法を解説した。

シソーラス用語： 顕微鏡観察 ,  *微視力学 ,  ガラス転移点 ,  ポリスチレン ,  表面性状 ,  *表面分析 ,  緩和現象 ,  分子量 ,  効果 ,  分子運動 ,  レオロジー ,  組成 ,  活性化エネルギー
準シソーラス用語： *走査力顕微鏡法 ,  表面組成 ,  末端基効果

分類 (1件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

引用文献 (10件)：

• 1) T. Kajiyama, K. Tanaka, S.-R. Ge, and A. Takahara, Prog. Surface Sci., 52, 1 (1996).
• 2) T. Kajiyama, K. Tanaka, and A. Takahara, Macromolecules, 30, 280 (1997).
• 3) K. Tanaka, A. Takahara, and T. Kajiyama, Macromolecules, 33, 7588 (2000).
• 4) N. Satomi, K. Tanaka, A. Takahara, and T. Kajiyama, Macromolecules, 34, 8761 (2001).
• 5) H. Morita, K. Tanaka, T. Kajiyama, T. Nishi, and M. Doi, Macromolecules, 39, 6233 (2006).

タイトルに関連する用語 (4件)： 走査フォース顕微鏡 ,  高分子表面 ,  レオロジー ,  解析