抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,液ガスなどの腐食性が強い場所や高低温領域で利用できる脚式移動ロボットとして,形状記憶合金(SMA)と薄いポリエチレンプレートで構成したFFP(Flexible Flat Plate)アクチュエータを製作し,これをロボットの駆動源および脚として利用することで四脚移動ロボットの移動手段とした。次に,四脚移動ロボットの歩行に必要な歩容生成について提案し,単純なON-OFF制御で歩行するための入出力信号タイミングについて実験的に明らかにし,歩行実験とペイロード実験について評価を行い,ロボットに負荷を与えたときの移動の軌跡と歩行の影響について検討した。これにより得た主な知見を次に示した。1)SMAと柔軟プレートを組合せたFFPアクチュエータをボディの内側へとそれぞれ可変させることで推進力を得る全高約80mm,横幅約45mm,奥行幅約50mm,総質量約5.7g,3.0V/0.7Aで駆動する四脚移動ロボットを開発したこと,2)四脚移動ロボットは,単純なON-OFF入出力タイミング駆動により転倒することなく歩行を達成し,30秒で30mm以上の移動を行うこと,3)ペイロード実験では,自重(5.7g)の約1.3倍程度の負荷でも歩行可能であること。