文献

J-GLOBAL ID：201202296913634563   整理番号：12A0543473

常磁性金属内包フラーレンLa@C₈₂とニッケルポルフィリンからなる高い電子移動度をもつ共結晶

A Co-Crystal Composed of the Paramagnetic Endohedral Metallofullerene La@C₈₂ and a Nickel Porphyrin with High Electron Mobility

著者 (10件)： SATO Satoru (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN) ,  NIKAWA Hidefumi (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN) ,  SEKI Shu (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  WANG Lu (Inst. Molecular Sci., Aichi, JPN) ,  LUO Guangfu (Inst. Molecular Sci., Aichi, JPN) ,  LU Jing (Peking Univ., Beijing, CHN) ,  HARANAKA Masayuki (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN) ,  TSUCHIYA Takahiro (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN) ,  NAGASE Shigeru (Inst. Molecular Sci., Aichi, JPN) ,  AKASAKA Takeshi (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 51  号： 7  ページ： 1589-1591  発行年： 2012年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： [Ni^II(OEP)](OEP=オクタエチルポルフィリン)のCH₃Cl溶液に金属内包フラーレンLa@C₈₂のベンゼン溶液を拡散することにより黒色の共結晶,La@C₈₂・[Ni^II(OEP)](1)を得た。1・1.5C₆H₆の単結晶X線構造解析からLa@C₈₂の構造を初めて決定し,内包La原子はC₈₂ケージの中心から離れた位置に無秩序的に存在していることが分かった。また,ポルフィリンの8個のエチル基がLa@C₈₂ケージを取り囲んでいることが分かった。共結晶1の電荷キャリア移動度を閃光時間分解マイクロ波電導度測定により測定し,異方性の強い大きな電子移動度(最大0.9cm²V^-1s^-1(c軸に沿った))を示すことが分かった。その大きさはM@C₈₂(C_2v)薄膜の移動度よりずっと大きく,金属内包フラーレンが結晶中で整列していることを示唆する。

シソーラス用語： *フラーレンC82 ,  *フラーレン ,  *包接化合物 ,  ランタン化合物 ,  *結晶 ,  *ニッケル錯体 ,  結晶構造 ,  分子構造 ,  X線構造解析 ,  *キャリア移動度 ,  *ポルフィリン錯体 ,  常磁性
準シソーラス用語： *共結晶 ,  *金属内包フラーレン ,  *電子移動度

分類 (4件)： コバルトとニッケルの錯体  (CE01092Y) ,  分子化合物  (CE02000C) ,  分子化合物の結晶構造  (BK09050T) ,  非金属化合物に見られる電子伝導  (BM03034D)

物質索引 (1件)： オクタエチルポルフィリン

タイトルに関連する用語 (4件)： 常磁性金属 ,  内包フラーレン ,  電子移動度 ,  共結晶