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J-GLOBAL ID：201202297424155985   整理番号：12A0328302

ハエトリグモの焦点ボケした映像からの奥行き感覚

Depth Perception from Image Defocus in a Jumping Spider

著者 (10件)： NAGATA Takashi (Osaka City Univ., Osaka, JPN) ,  KOYANAGI Mitsumasa (Osaka City Univ., Osaka, JPN) ,  TSUKAMOTO Hisao (Osaka City Univ., Osaka, JPN) ,  SAEKI Shinjiro (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  ISONO Kunio (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  SHICHIDA Yoshinori (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  TOKUNAGA Fumio (Osaka Univ., Toyonaka, JPN) ,  KINOSHITA Michiyo (Graduate Univ. Advanced Studies(Sokendai), Hayama, JPN) ,  ARIKAWA Kentaro (Graduate Univ. Advanced Studies(Sokendai), Hayama, JPN) ,  TERAKITA Akihisa (Osaka City Univ., Osaka, JPN)
資料名： Science  (Science)
巻： 335  号： 6067  ページ： 469-471  発行年： 2012年01月27日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒトは焦点ボケした映像から奥行きを推測するが,焦点ボケした映像を奥行きの推測に用いていると報告されている動物はない。そこで,本報では奥行き感覚に優れるハエトリグモに注目しその遠近感の捉え方を分子生物学的,電気生理学的および行動生物学的に検討した。ハエトリグモの眼は4層構造で各層が異なる波長の光を捉えている。分子生物学的検討から二番目と4番目に深い層にある視細胞には緑色の光に感受性のある色素を含んでいることが明らかになり,電気生理学的検討から二番目の層は焦点ボケした映像として情報を伝達していると考えられた。この仮説は異なる波長の光を用いた実験で行動生物学的に確認された。以上のことから,焦点ボケした網膜での映像が奥行き感覚に重要であることが示唆された。

シソーラス用語： *クモ類 ,  *知覚 ,  画像ぼけ ,  視細胞 ,  電気生理 ,  分子生物学 ,  網膜 ,  焦点ボケ ,  ハエトリグモ科 ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： ハエトリグモ ,  遠近感 ,  *奥行知覚 ,  行動生物学

分類 (1件)： 視覚  (EJ13020B)

タイトルに関連する用語 (5件)： ハエトリグモ ,  焦点ボケ ,  映像 ,  奥行き ,  感覚