文献

J-GLOBAL ID：201202298894851704   整理番号：12A1100733

雲仙火山直下の地殻構造の地震波反射探査

Seismic reflection survey of the crustal structure beneath Unzen volcano, Kyushu, Japan

著者 (4件)： MATSUMOTO Satoshi (Kyushu Univ., Shimabara, JPN) ,  SHIMIZU Hiroshi (Kyushu Univ., Shimabara, JPN) ,  ONISHI Masazumi (JAPEX, Tokyo, JPN) ,  UEHIRA Kenji (Kyushu Univ., Shimabara, JPN)
資料名： Earth, Planets and Space  (Earth, Planets and Space)
巻： 64  号： 5  ページ： 405-414  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0106B  ISSN： 1343-8832  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 雲仙火山は,日本の九州西部に位置する。筆者らは,火山の構造を解明するため雲年火山において地震波反射探査を実施した。調査は,人為的雑音や複雑な構造といった困難な条件下での火山地域で実施されたが,振動源と大量のスタッキング信号を使って断面構造を解明することができた。処理した深さ断面は,他の地質研究から既に言われていたとおり,雲仙火山が地溝構造の中に発達したものであることを確信させた。また1kmよりも浅い多くの地下正断層を映し出した。ほとんどが火山の溶岩と堆積物でおおわれたこれらの断層は,地表において同定された。約3kmの深さに強い反射体が発見された。測地データから推定されたとおり,それらは,最新噴火の圧力源の真上に位置する。反射体のイメージ,圧力源の位置,及び溶岩ドームの間の幾何学的関係は,溶岩ドームからの導管が,溶岩ドームから4km離れた位置にあるマグマチャンバーとつながっていることを示唆している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *火山 ,  溶岩円頂丘 ,  *地溝帯 ,  正断層 ,  *反射法地震探査 ,  マグマ溜り ,  *長崎県 ,  *地殻構造
準シソーラス用語： 雲仙火山

分類 (2件)： 地球熱学,火山物理学  (DC03070D) ,  地殻・上部マントルの構造・組成  (DC03090Z)

引用文献 (16件)：

• COLLIER, J. S. Seismic images of a magma chamber beneath the Lau Basin back-arc spreading centre. Nature. 1990, 346, 646-648
• HOSHIZUMI, H. Geology and Eruptive History of Unzen Volcano, Shimabara Peninsula, Kyushu, SW Japan. J. Volcanol. Geotherm. Res. 1999, 89, 81-94
• HOSHIZUMI, H. Geology and Petrology of Unzen Volcano. 2003, 11
• HOSHIZUMI, H. Growth history of Unzen volcano, Kyushu, Japan-Results of two flank drillings of the Unzen Scientific Drilling Project. Unzen Workshop 2005 : Extended Abstract Volume. 2005, 37-38
• KOHNO, Y. Pressure sources beneath Unzen Volcano inferred from leveling and GPS data. J. Volcanol. Geotherm. Res. 2008

タイトルに関連する用語 (4件)： 雲仙火山 ,  地殻構造 ,  地震波反射 ,  探査