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J-GLOBAL ID：201302201824529981   整理番号：13A0980962

イオン液体のユニークな熱物性

Unique Thermal Behaviors of Ionic Liquids

著者 (1件)： 西川恵子 (千葉大学大学院融合科学研究科ナノサイエンス専攻)
資料名： Journal of the Vacuum Society of Japan  (Journal of the Vacuum Society of Japan)
巻： 56  号： 2  ページ： 47-53 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： G0194A  ISSN： 1882-2398  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最も信頼のおけるデータが多く,また相挙動の詳細が報告されているイミダゾリウムカチオンを含むイオン液体の相挙動について,特徴的な現象(安定な過冷却液体状態,前駆融解現象,長時間を要する相転移や構造緩和)や新奇な現象(可逆的凝固・融解,リズム的な融解・凝固,間歇的結晶化)を紹介した。これらはすべて,構成イオンの立体配座が相変化と連動して起こっているためと考れられる。相変化するのには,非常に多くのイオンペアが協同的に構造変化し,大きな活性化エネルギーと時間を要する。このため,スローダイナミックスで起こる現象として捉えることが出来た。

シソーラス用語： *イオン液体 ,  カチオン ,  挙動 ,  *相転移 ,  立体配座 ,  構造緩和 ,  過冷却液体 ,  融解 ,  凝固 ,  回転異性 ,  結晶化 ,  示差熱分析 ,  アンモニウム化合物 ,  第四アンモニウム ,  窒素複素環化合物
準シソーラス用語： イミダゾリウム塩 ,  *相挙動 ,  有機カチオン

分類 (2件)： 融解塩  (CB05050R) ,  相転移・臨界現象一般  (BL04010V)

引用文献 (27件)：

• 1) J. M. S. S. Esperança, J. N. C. Lopes, M. Tariq, L. M. N. B. F. Santos, J. W. Magee and L. P. N. Rebelo: J. Chem. Eng. Data, 55 (2010) 3.
• 2) M. Imanari, K. Fujii, T. Endo, H. Seki, K. Tozaki and K. Nishikawa: J. Phys. Chem. B, 116 (2012) 3991.
• 3) S. Wang, K. Tozaki, H. Hayashi and H. Inaba: J. Therm. Anal. Calorim., 79 (2005) 605.
• 4) T. Endo, K. Tozaki, T. Masaki and K. Nishikawa: Jpn. J. Appl. Phys., 47 (2008) 1775.
• 5) M. Imanari, K. Uchida, K. Miyano, H. Seki and K. Nishikawa: Phys. Chem. Chem. Phys., 12 (2010) 2959.

タイトルに関連する用語 (2件)： イオン液体 ,  熱物性