抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年の数値シミュレーション技術の進展により,デバイスの動作特性を精度良く評価できるようになってきた。次なる目標として,計算機シミュレーションを利用した自動最適設計法の研究が盛んになっている。本稿では,そのなかから,マイクロ波・光デバイスの自動最適設計法として,構造のトポロジーまで最適化可能なトポロジー最適化と遺伝的アルゴリズムを取り上げ,光デバイスの最適設計例を紹介する。1)トポロジー最適化:設計領域内の構造(ここでは屈折率分布)を幾つかの数値パラメータを用いて表現し,そのパラメータの変化に対する特性の変化(感度)を随伴変数法(AVM)により効率的に求め,その結果に基づいて各パラメータを更新することで特性が改善する方向に最適化領域内の屈折率分布を更新する。これを繰り返していくことで最終的に目的とする特性を実現するデバイス構造を見いだすことができる.2)遺伝的アルゴリズム(GA):設計領域内の構造(ここでは屈折率分布)を幾つかの数値パラメータを用いて表現し,それらを遺伝子情報として表す。そして,GAにより交差と淘汰による選択を行う。これを繰り返していくことで最終的に目的とする特性を実現するデバイス構造を見いだすことができる。GAは汎用的な最適化法であり,トポロジー最適化では初期構造を反映した比較的単純な構造が得られるが,GAでは複雑な構造が得られる。このようなシミュレーション技術と最適設計法の進展により,高性能なマイクロ波・光デバイスの開発が期待されている。