抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年に発生した東北地方太平洋沖地震で発生した津波の被害および貞観地震による津波堆積物の分布調査から,地震や津波の規模の予測に津波堆積物の研究が役立つことが実証された。静岡県南伊豆の海岸低地は,過去400年の間に少なくとも2回,波高5-6mの津波によって浸水したことが古文書の記録に残されている。しかしながら,この地域において地質学的な長期間の時間スケールでの津波の頻度や大きさが調査されたことは無い。そこで,南伊豆町の海岸低地で津波堆積物の緊急調査を実施した。4カ所でボーリングで堆積物のコア(長さ8-11m)を採取すると共に,新しい露頭の1地点で完新統を現地調査した。その結果,調査地域の後背湿地堆積物からは,古文書記録にある安政地震と宝永地震に伴う津波堆積物も含めて,津波堆積物の可能性が高いイベント堆積物を見出すことが出来なかった。