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J-GLOBAL ID：201302213452055021   整理番号：13A0695886

高度不飽和脂肪酸アラキドン酸による赤潮ラフィド藻Heterosigma akashiwoの殺藻機構

Mechanisms of algicidal effects in the red-tide raphidophycean flagellate Heterosigma akashiwo due to the highly unsaturated fatty acid arachidonic acid

著者 (10件)： 内田直行 (日本大 生物資源科学) ,  小島崇宏 (日本大 生物資源科学) ,  小島崇宏 (プラントビオ) ,  大野悟 (日本大 生物資源科学) ,  古矢篤志 (日本大 生物資源科学) ,  武内真里子 (日本大 生物資源科学) ,  藤原由美恵 (日本大 生物資源科学) ,  荒功一 (日本大 生物資源科学) ,  竹永章生 (日本大 生物資源科学) ,  広海十朗 (日本大 生物資源科学)
資料名： 日本プランクトン学会報  (Bulletin of Plankton Society of Japan)
巻： 60  号： 1  ページ： 1-10  発行年： 2013年02月25日 
JST資料番号： Y0113A  ISSN： 0387-8961  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,高度不飽和脂肪酸による赤潮藻類の殺藻活性メカニズムを解明する目的で,アラキドン酸を用いた赤潮ラフィド藻Heterosigma akashiwoの曝露試験などを実施した。H.akashiwoの培地に異なる濃度のアラキドン酸を含有したジメチルスルフォオキシド溶液を添加し,生残細胞数を顕微鏡下で経時的に測定した。また,藻体内の重水量の測定や脂肪酸組成分析も行った。その結果,LC₅₀は,16時間曝露で170ng/ml,24時間曝露で74ng/mlであった。アラキドン酸曝露時のH.akashiwoの形態変化や,別に実施したスーパーオキサイドジスムターゼ,カタラーゼ,塩化水銀の曝露試験の結果より,アラキドン酸の殺藻活性にアクアポリンが関与することが示唆された。

シソーラス用語： 赤潮 ,  *植物性鞭毛虫類 ,  *殺藻類剤 ,  ポリエン ,  不飽和脂肪酸 ,  曝露試験 ,  *Heterosigma akashiwo ,  アクアポリン ,  ラフィド藻綱 ,  ポリエン脂肪酸 ,  輸送 ,  生体輸送 ,  膜貫通タンパク質
準シソーラス用語： 水チャンネル ,  ラフィド藻類 ,  高度不飽和脂肪酸 ,  *殺藻剤

分類 (3件)： プランクトン  (FH02050R) ,  増養殖の技術  (FH04020Y) ,  微生物に対する影響  (EE05020V)

物質索引 (1件)： アラキドン酸

引用文献 (43件)：

• BIONDO, P. D. The potential for treatment with dietary long-chain polyunsaturated n-3 fatty acids during chemotherapy. J. Nutr. Biochem. 2008, 19, 787-796
• BROOKS, H. L. Inhibition of aquaporin-1 water permeability by tetraethylammonium : Involvement of the loop E pore region. Mol. Pharmacol. 2000, 57, 1021-1026
• CARA, A. A. Synergistic Toxicity of iron and arachidonic acid in HepG2 cells overexpressing CYP2E1. Mol. Pharmacol. 2001, 60, 742-752
• 福本由希. 近赤外線反射スペクトルを用いた脂肪酸の過酸化物価の測定および酸化速度の解析. 日本食品工業会誌. 2006, 7, 99-104
• 古川三記子. 北浦湾周辺海域赤潮対策試験-赤潮調査-. 宮城県水産試験場事業報告書. 2012, 2010, 153-176

タイトルに関連する用語 (5件)： 高度不飽和脂肪酸 ,  アラキドン酸 ,  赤潮 ,  藻 ,  殺藻