抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年東北地方太平洋沖地震で観測された強震動の解析結果についてレビューする。この地震に伴う地震動の特徴は,6強を超える大きな震度とPGA,6強以上のエリアが差し渡し300kmにもわたる広域性,及び,数分にもわたる長い継続時間である。関東地方では揺れ始めから最大地震動まで1分以上かかった。最大の地震動はM8クラス地震によるものと同程度と判定され,距離減衰式の飽和による過大評価が新たな問題となる。強震動による被害も多く報告されているが,被害率としては,過去の同震度によるものよりも低いと報告されている。これは,周期1-2秒帯の地震動が相対的に低かったためである。一方,こうした巨大地震では低周波の長い揺れに伴い,長周期地震動,液状化による被害が新たな問題として強調されてくる。