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J-GLOBAL ID:201302220034203860   整理番号:13A0966229

梨園に放飼したガチョウの成長と産肉能力

The Growth and Meat Productivity of Free-ranging Geese in Pear orchards
著者 (7件):
資料名:
巻:号:ページ: 24-31  発行年: 2010年06月01日 
JST資料番号: F1142A  ISSN: 1884-5665  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,下草管理を目的に果樹園に放飼したガチョウの飼養管理技術を確立するために,ガチョウ10羽(4週齢,平均体重950g)を配合飼料を不断給与する配合区と一切給与しない試験区に2区分し,最初の4週間はシロクローバ(Trifolium repens L.)主体の草地,続く21週間はイヌビエ(Echinochloa crus-galli(L.)Beauv.var.crus-galli),マルバツユクサ(Commelina benghalensis L.),エノキグサ(Acalypha australis L.)およびオオイヌノフグリ(Veronica persica Poir.)が優占する下層植生を示した梨園に2008年5~11月にかけて放飼し,両区の行動,成長および産肉能力を比較検討した。得られた結果は以下のとおりであった。試験区のガチョウは配合区に比べ多くの時間を採食行動に費やした(P<0.05)。また,発育は増加傾向を示し,放飼終了(30週齢)時には2,820gに達したものの,配合区の3,560gよりも小さかった(P<0.05)。30週齢時における解体成績については,試験区の枝肉歩留は62%と配合区の65%よりも低かった(P<0.05)。ムネ肉の食味性については,配合区に比べ試験区で劣っていた(P<0.05)ものの,その化学成分には区間差がみられなかった。以上より,穀物飼料を与えないで草地ならびに梨園放飼したガチョウの成長と産肉性は,穀物飼料を給与した場合に比べ劣るものの,放飼のみによる食肉生産は十分に可能であることが示唆された。(著者抄録)
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