抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本近海における動物プランクトン食物網について海域毎の特徴を明らかにするため,安定同位体分析による群集構造解析を行った。2011年夏季に日本列島周辺の全14定点にて,VMPSを用いた水深0-3000m間の動物プランクトン鉛直区分採集を行い,主要分類群について窒素・炭素安定同位体比を測定した。同一分類群では深度増加に伴いδ15Nが上昇する傾向が見られた。これは,深度増加に伴い栄養段階の低い種の割合が低下するためと考えられる。各海域における粒子食性種と肉食性種のδ15Nを比較したところ,日本海では他海域に比べて両者のδ15Nの差が小さく,日本海における食物連鎖長が他海域よりも短い事が示唆された。(著者抄録)