抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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矩形の噴火湾地形を用いた単純な2層モデル実験によって,急潮の発生機構を調べた。本モデルの風強制で励起される沿岸密度流の表層流は,内部重力波の位相速度(Ci)よりも大きな流速値(V)となるように設定した。V>Ciとなる強い表層南下流が湾外の北部沿岸に沿って形成され,軽い表層水塊は湾口付近の海岸線が大きく変化する場所に蓄積される。この蓄積水塊は時計回りに回転し始め,その場で傾圧的な渦流が次第に成長する。その渦流の先端が南側沿岸の亀田半島に到達したとき,湾口沖を通過する一続きの強い南下流経路が完成する。なお,この渦流の成長は圧力傾度力・コリオリ力・遠心力(非線形)の傾度流バランスが局所的に成立することで制限されるようである。(著者抄録)