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J-GLOBAL ID:201302244112015605   整理番号:13A0517639

タバコ煙中の生物活性成分検索のための化学的アプローチ

A Chemical Approach to Searching for Bioactive Ingredients in Cigarette Smoke
著者 (11件):
資料名:
巻: 61  号:ページ: 85-89 (J-STAGE)  発行年: 2013年 
JST資料番号: G0504A  ISSN: 0009-2363  CODEN: CPBTAL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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たばこの煙,多くの有毒化学物質の集積は,慢性閉塞性肺疾患や癌などの喫煙関連疾患の病因となっている。タバコの煙の成分の化学分析に関しては多くの研究がなされているが,生体分子を変更できる有効成分についての報告はほとんどなされていない。ここでは高反応性ヒドロキシル基をもつアミノ酸,L-チロシン(Tyr)が,体温(37°C)下で容易にタバコ煙抽出物(CSE)と反応して各種チロシン誘導体を形成することを,鋭敏液体クロマトグラフィー-質量分析法(LC/MS)およびLC/MS/MS法を用いて明らかにした。これらの中で誘導体はN-(3-オキソブチル)-Tyrおよび2種アセチル化化合物N-アセチル-TyrならびにO-アセチル-Tyrであった。これらはTyrとメチルビニルケトンおよび無水酢酸との37°Cでの反応によってそれぞれ合成した。CSE中のメチルビニルケトンと無水酢酸の存在は,ガスクロマトグラフィー-質量分析(GC/MS)で確認した。これらの結果はTyrが簡単にCSEの有効成分と反応できることを示した。本分析手法は,タバコの煙中の活性成分探索の支援法となるものと思われた。(翻訳著者抄録)
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