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J-GLOBAL ID：201302249539913568   整理番号：13A1344029

化学感覚遺伝子における多形はヒト摂食行動に重要?

Do polymorphisms in chemosensory genes matter for human ingestive behavior?

著者 (3件)： HAYES John E. ,  FEENEY Emma L. ,  ALLEN Alissa L.
資料名： Food Quality and Preference  (Food Quality and Preference)
巻： 30  号： 2  ページ： 202-216  発行年： 2013年12月 
JST資料番号： W0038A  ISSN： 0950-3293  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： この10年間に,化学受容体遺伝学及び神経生化学の基礎研究が化学感覚における著者らの理解を根本的に変えた。進化的展望から,化学感覚の変化が,異なる生活環境に対応し,毒素の回避と生命に欠くことができない食料源のより良い検出に対し生じた。現在におけるこれらの差は,健康に下流効果を及ぼし,各種食嗜好及び選択を推進する。増加しつつある証拠は化学感覚の変化が以前に信じられたよりはるかに複雑であることを示唆している。しかしながら,遺伝子多型は培養細胞における受容体機能または研究所における行動表現型さえも変化させるので,この変化は自在に暮らしているヒトの食品選択に影響を及ぼすには不十分であるかもしれない。さらに,TAS2R38の対立遺伝子変異が合成医薬品(たとえば,プロピルチオウラシル)及び天然植物化合物(たとえば,ゴイトリン)の苦味における変化を予測させ,この変化がアルコール及び野菜の選択摂食と関連することを示唆するのに十分な証拠がある。その上,これはヒトにおけるユニークな25苦味遺伝子(TASRs)の一つに過ぎず,他のTASRsを暗示する新しい証拠は摂食行動に関して役に立つ多形も含むのかもしれない。例えば,TAS2R16多形は自然起源植物化合物の苦みとアルコール飲料摂取と関連し,TAS2R19多形はキニンの苦みとグレープフルーツの苦み及び好みとの差に関連し,TAS2R31多形はアリストロキン酸のような植物化合物とスルホニルアミド甘味料のサッカリン及びアセスルファーム-Kの苦味の差に関連する。食品選択に関しさらに決定的なことには,これら多形はそれぞれ内外でお互いに独立して変化するのかもしれず,断念される苦味のニーズに対し一本に統制された一つですべて間に合わせる方法を意味している。苦味に限定した遺伝的な差はない。知覚変化は肉の欠点(未去勢雄豚臭),未熟/草臭及びコリアンダーの葉と旨味及び甘味(TAS1R1/2/3)に関連する匂いに含まれる遺伝子における多形とも関連する。ここでは,受容体遺伝子に関する短いプライマー及び最近の知識を提供し,ヒトの摂食行動の意味を論じている。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *味覚 ,  感覚 ,  遺伝子 ,  *遺伝子多型 ,  好み ,  選択 ,  摂食 ,  *ヒト ,  苦味 ,  情報伝達受容体 ,  遺伝子変異 ,  苦味物質 ,  アルコール ,  野菜 ,  グレープフルーツ ,  フェノールエーテル ,  人工甘味料 ,  芳香族カルボン酸 ,  芳香族ニトロ化合物 ,  酸素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  窒素複素環化合物 ,  架橋化合物 ,  ビニル化合物 ,  キノリンアルカロイド ,  第二アルコール ,  カルボアミド ,  スルタム
準シソーラス用語： TAS2R38 ,  *化学感覚遺伝子 ,  苦味受容体 ,  *摂食行動 ,  対立遺伝子変異

分類 (3件)： その他の感覚  (EJ13040X) ,  遺伝子の構造と化学  (EC02020U) ,  食品一般  (FJ01010Y)

物質索引 (4件)： アセスルファーム-K ,  アリストロキン酸 ,  キニン ,  サッカリン

タイトルに関連する用語 (5件)： 化学感覚 ,  遺伝子 ,  多形 ,  ヒト ,  摂食行動