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J-GLOBAL ID：201302250080016116   整理番号：13A0622200

ヤーコン塊根のフルクトオリゴ糖含量とフルクタン分解酵素に対する低温減圧貯蔵の影響

Effect of Storage at Low Temperature under Reduced Pressure on Fructooligosaccharide Content and Fructan Exohydrolase Activity in Yacon Tuberous Roots

著者 (4件)： 奈良井(金山)朝子 (日本獣医生命科大 応用生命科学) ,  時田昇臣 (日本獣医生命科大 応用生命科学) ,  船山敦子 (日立アプライアンス) ,  麻生慶一 (日本獣医生命科大 応用生命科学)
資料名： 日本食品科学工学会誌  (Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology)
巻： 60  号： 3  ページ： 148-152  発行年： 2013年03月15日 
JST資料番号： F0895A  ISSN： 1341-027X  CODEN： NSKKEF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ヤーコンの塊根にはプレバイオティクス素材として注目されるフルクトオリゴ糖(FOS)が豊富に含まれているが,貯蔵中に内在性酵素によって分解され,その含量が著しく減少する。収穫後の塊根を長期にFOSを保持した状態で貯蔵することが可能になれば,健康維持・増進に向けた有効活用につながる。そこで,細胞の代謝活性を低下できる低温減圧条件にFOSの分解・減少を抑制する効果があるか調べた。ヤーコン塊根を4°C下,常圧(1気圧)もしくは減圧(0.7気圧)条件にて1ケ月間貯蔵したところ,常圧ではFOSが顕著に減少したのに対し,減圧下ではFOSの減少が抑制されていた。塊根内にてFOS分解に寄与するフルクタン1-加水分解酵素(1-FEH)およびスクロースを分解するインベルターゼ(INV)の活性についても調べたところ,いずれの酵素も常圧に比べて減圧では活性が低下しており,糖質代謝が抑制されてFOSが分解を受けずに保持されたことが明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： *キク科 ,  *根菜 ,  塊根 ,  *貯蔵 ,  フルクタン ,  インベルターゼ ,  糖質代謝 ,  代謝阻害 ,  酵素活性度 ,  少糖類 ,  グリコシド結合ヒドロラーゼ
準シソーラス用語： プレバイオティクス ,  *ヤーコン ,  *減圧貯蔵 ,  食品貯蔵 ,  フルクタン加水分解酵素

分類 (2件)： 野菜とその加工品  (FJ11020O) ,  砂糖以外の糖  (FJ05020L)

引用文献 (25件)：

• 浅見輝男. 栽培・保存期間中におけるヤーコンのフラクトオリゴ糖など各種糖類の成分変化. 日本土壌肥料学雑誌. 1991, 62, 621-627
• GOTO, K. Isolation and structural analysis of oligosaccharides from yacon (Polymnia sonchifolia). Biosci. Biotechnol. Biochem. 1995, 59, 2346-2347
• LACHMAN, J. [Smallanthus sonchifolia (Poepp. et Endl.) H. Robinson] chemical composition and use-a review. Plant Soil Environ. 2003, 49, 283-290
• KOLIDA, S. Prebiotic effects of inulin and oligofructose. Br. J. Nutr. 2002, 87, S193-S197
• 竹中真紀子. ヤーコンの生育, 貯蔵および加工過程におけるポリフェノール化合物の変動. 日本食品科学工学会誌. 2006, 53, 603-611

タイトルに関連する用語 (9件)： ヤーコン ,  塊根 ,  フルクトオリゴ糖 ,  含量 ,  フルクタン ,  分解酵素 ,  低温 ,  減圧 ,  貯蔵