抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食材の調理において適切な加熱条件を知ることは重要であり,そのため食材と周囲流体の間での熱物質移動の効果を理解する必要がある。特に,食材を煮る場合,容器内での熱流体運動や蒸発の効果をさらに考慮する必要がある。本研究では,流体(塩水)で満たされた容器内での具材(ジャガイモ)を下方から加熱した時,具材の温度・濃度や硬さの時空間変化の予測を行うことを目的とする。この数学的モデルとして,個々の具材が微小スケールの多孔質媒質であるだけでなく,容器内での具材の配置がより大きなスケールを持つ多孔質媒質であると考える。このようなモデルに基づき,媒質中での流体の運動方程式と熱物質拡散方程式の数値解析を行う。解析は蒸発を考慮した1次元モデルと鍋容器内での熱対流現象を考慮した3次元モデルにより行ない,具材内部の温度,濃度,硬さの時空間分布が局所的な流体温度の時間発展から得られている。(著者抄録)