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J-GLOBAL ID:201302262932011718   整理番号:13A0689220

次世代日本近海予測モデルMRI.COM-JPNによるあびきの予測可能性

Large Predictability of the Abiki phenomenon using a next-generation Japanese-coastal-seas model, MRI.COM-JPN
著者 (5件):
資料名:
巻: 88  号:ページ: 85-98  発行年: 2013年03月22日 
JST資料番号: G0231A  ISSN: 0503-1567  CODEN: UMSOA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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気象研究所では,沿岸防災・海況監視を目的として,約2kmという高い水平解像度によって沿岸域の多くの物理過程を表現する,次世代日本近海予測モデルMRI.COM-JPNを開発している。このモデル検証の一環として「あびき」(長崎湾副振動)の予測可能性を調べるために,あびきの再現実験に成功した先行研究にならって海面気圧急昇をモデルに与えて駆動した。その結果,モデル中の海面気圧場を1分という短い間隔で更新することで,あびき発生に重要な,東シナ海で励起された海面重力波の振幅が2cmから12cmに増幅するプラウドマン共鳴過程がよく再現できることが示された。さらに,九州沿岸に入射した重力波が五島灘の低次固有振動などの沿岸の複雑な振動・波動を引き起こす様子も,モデルの高い水平解像度によって再現された。一方,五島灘の高次固有振動や長崎湾内の共鳴による増幅は,解像度2kmでも不十分にしか再現できなかった。また,順圧モデルを用いた先行研究とは異なり本モデルには現実的な成層構造が存在するが,これによるあびき再現性への寄与は見られなかった。実際の運用に向けては海面気圧の与え方等いくつかの課題があるが,東シナ海における重力波の増幅過程と沿岸域における振動・波動の励起という,あびきの重要な力学過程をとらえられた本結果は,MRI.COM-JPNを用いて計画されている沿岸防災情報の高度化にとって有意義な結果である。(著者抄録)
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分類 (1件):
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波浪,潮流 

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