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J-GLOBAL ID：201302267339598380   整理番号：13A1891391

線形計画法を用いた耕畜連携システムの環境・経済性評価法の確立-国家レベルでの水田利活用の検討-

Environmental and economic evaluation for integration systems between crop and animal production using linear programming-Utilization of paddy rice fields at national level-

著者 (5件)： 西田俊也 (京大 大学院農学研究科) ,  大石風人 (京大 大学院農学研究科) ,  長命洋佑 (京大 大学院農学研究科) ,  熊谷元 (京大 大学院農学研究科) ,  広岡博之 (京大 大学院農学研究科)
資料名： 日本畜産学会報
巻： 84  号： 4  ページ： 475-486  発行年： 2013年11月25日 
JST資料番号： F0902B  ISSN： 1346-907X  CODEN： NICKA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国家レベルで耕畜連携による飼料生産を線形計画法モデルにより評価した。とりわけ,本研究では水田における飼料生産に焦点を当てた。家畜については,乳用種雌牛,乳用種去勢牛,黒毛和種,交雑種,ブタ,採卵鶏およびブロイラーを取り上げ,作物については,水田の利用を想定し,水田牧草,稲発酵粗飼料,飼料用米および食用米を考慮した。目的関数を日本全体における関連農家(畜産農家と水田利用農家)の総利益とし,国全体の環境影響や労働時間を抑えつつ,経済性を最大化させる最適家畜頭数および耕地面積配分の算出を行った。関連農家の総利益が最大になったのは,家畜に関しては,黒毛和種および採卵鶏の頭羽数を増加させ,それ以外の家畜の頭羽数を削減した場合,また耕作地に関しては,食用米の代わりに稲発酵粗飼料を作付けした場合であった。さらに代替条件として,余剰窒素および温室効果ガス排出量の削減目標,水田利用に関する補助金,濃厚飼料価格,畜種ごとの飼料用米生産費の違いが最適配分に与える影響を評価した。(著者抄録)

シソーラス用語： 線形計画法 ,  *生産性 ,  黒毛和種 ,  産卵鶏 ,  土地利用 ,  環境影響 ,  労働時間 ,  評価 ,  イネ ,  飼料作物 ,  サイレージ ,  養畜
準シソーラス用語： 稲発酵粗飼料 ,  経済性評価 ,  *耕畜連携 ,  採卵鶏 ,  飼養頭数 ,  飼料イネ ,  *飼料生産 ,  水田活用

分類 (2件)： 飼料作物,草地  (FC03050J) ,  家畜の飼養一般  (FD02010N)

引用文献 (46件)：

• Dekker SEM, de Boer IJM, Vermeij I, Aarnink AJA, Groot Koerkamp PWG. 2011. Ecological and economic evaluation of Dutch egg production systems. Livestock Science 139, 109-121.
• 藤本高志,恒川磯雄.2007.飼料用稲を機軸とする耕畜連携システム導入の費用と便益:飼料自給・糞尿循環利用・水田保全に及ぼす影響の経済評価.農業経営研究45,1-11.
• Herrero M, Thornton PK, Notenbaert AM, Wood S, Msangi S, Freeman HA, Bossio D, Dixon J, Peters M, van der Steeg J, Lynam J, Partharathy Rao P, MacMillan S, Gerard B, McDermott J, Sere C, Rosegrant M. 2010. Smart investiments in sustainable food production : Revising mixed crop-livestock systems. Science 327, 822-855.
• 広岡博之,石川哲也,草佳那子,石田元彦.2008.飼料イネ生産と結びついた肉用繁殖生産システムの窒素の利用性と循環性に関するモデル分析.日本畜産学会報80,17-25.
• 広岡博之,大石風人.2010.稲発酵粗飼料を利用した肉用牛肥育生産に関する最適飼料設計.日本畜産学会報81,333-343.

タイトルに関連する用語 (7件)： 線形計画法 ,  耕畜連携 ,  環境 ,  経済性評価 ,  国家 ,  水田 ,  活用