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J-GLOBAL ID：201302271765098589   整理番号：13A1184503

ヒトMAPキナーゼJNK1の立体構造・機能・安定性に対する遊離システイン残基の置換効果

Seven Cysteine-Deficient Mutants Depict Interplay between Thermal and Chemical Stabilities of Individual Cysteine Residues in MAP Kinase JNK1

著者 (4件)： 仲庭哲津子 (大阪大 蛋白質研) ,  深田はるみ (大阪府大 大学院生命環境科学研究科) ,  黒木良太 (日本原子力研究開発機構) ,  木下誉富 (大阪府大 大学院理学系研究科)
資料名： 日本結晶学会誌  (Journal of the Crystallographic Society of Japan)
巻： 55  号： 3  ページ： 197-202  発行年： 2013年06月30日 
JST資料番号： G0232A  ISSN： 0369-4585  CODEN： NKEGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 遊離システイン残基の役割を調べるために,JNK1の野生型そして7個所のシステイン残基をそれぞれ化学的に安定なアミノ基に置換した変異体を調製し,個々の変異体について化学的安定性,酵素活性および熱安定性を評価した。さらに七つの変異体のX線結晶構造解析を行ない,各システイン残基置換体の諸性質と立体構造の相関について考察した。野生型および変異体の熱安定性を示差走査熱量計を用いて評価した。JNK1の酵素活性は低温側転移T_m1と高い相関がみられた。システイン置換変異は,化学的安定性だけでなく熱安定性にも大きな影響を与えた。化学的安定性は置換システインの数が多くなれば単純に向上した。本研究においてJNK1における遊離システインの役割を明らかにすることができた。得られた知見はほかのMAPキナーゼ,ひいては遊離システインをもつタンパク質の生産性の向上や機能を損なわずに試料を安定化するための価値あるアプローチになるはずである。

シソーラス用語： ヒト ,  *ホスホトランスフェラーゼ ,  *立体構造 ,  *アミノ酸残基 ,  アミノ基 ,  安定性 ,  酵素活性度 ,  熱安定性 ,  突然変異体 ,  *X線構造解析 ,  *JNK MAPキナーゼ ,  アミノ酸配列 ,  塩基対置換 ,  タンパク質工学 ,  システイン残基 ,  アミノ酸置換 ,  化学的安定性 ,  *MAPキナーゼ8
準シソーラス用語： 化学安定性 ,  酵素活性 ,  変異体 ,  *JNK1

分類 (1件)： 有機天然化合物の結晶構造  (BK08050M)

引用文献 (8件)：

• CHENG, Z. Chem. Rev. 2011, 111, 5768
• MAILLOUX, R. J. J. Biol. Chem. 2011, 286, 21865
• BAKER, L. M. J. Biol. Chem. 2003, 278, 9203
• ASTIER, J. Plant. Sci. 2011, 181, 527
• PATEL, S. B. Biochim. Biophys. Acta. 2004, 1696, 67

タイトルに関連する用語 (7件)： ヒト ,  MAPキナーゼ ,  JNK1 ,  立体構造 ,  安定性 ,  システイン残基 ,  置換効果