抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多層保温資材とハウス内に設置した水蓄熱体がパイプハウスの暖房負荷に及ぼす影響を検討した。無加温時のハウス内温度は,慣行ハウスと多層保温資材を用いたハウス(開発ハウス)でそれぞれ2.4°Cと7.1°C(外気温0°C時)であり,開発ハウスの方が高く維持された。加温時,水蓄熱がない場合の開発ハウスにおける暖房負荷係数は1.43W・m
-2・°C
-1であり,慣行ハウスの2.39W・m
-2・°C
-1に対して40%以上小さかった。また,暖房燃料使用量についても開発ハウスでは慣行ハウスに対して約40%小さく,多層保温資材には暖房負荷を軽減する効果が認められた。多層保温資材に加えて水蓄熱体を設置した開発ハウスの放熱係数は開発ハウス(水蓄熱なし)の場合と変わらないものの,暖房負荷係数は開発ハウス(水蓄熱なし)の1.43W・m
-2・°C
-1に対して0.91W・m
-2・°C
-1と小さくなった。また,暖房燃料使用量は慣行ハウスの36%であり,水蓄熱体が暖房負荷をさらに軽減する効果が認められた。(著者抄録)