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J-GLOBAL ID：201302276864576893   整理番号：12A1804625

2011年巨大津波が宮城県蒲生潟の地形,植生および底生動物相に及ぼした影響

Effects of the 2011 tsunami on the topography, vegetation, and macrobenthic fauna in Gamo Lagoon, Japan

著者 (6件)： 金谷弦 (国立環境研) ,  鈴木孝男 (東北大 大学院生命科学研究科) ,  牧秀明 (国立環境研) ,  中村泰男 (国立環境研) ,  宮島祐一 (東北大 理) ,  菊地永祐 (宮城教大 環境教育実践研究セ)
資料名： 日本ベントス学会誌  (Japanese Journal of Benthology)
巻： 67  号： 1  ページ： 20-32  発行年： 2012年11月22日 
JST資料番号： L3763A  ISSN： 1345-112X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,東日本大震災の大津波が干潟の地形と生物群集構造に及ぼす影響について調べた。宮城県仙台市の蒲生潟において,震災前後の地形と植生,底質と塩分,及び底生動物相と出現頻度を調べた。さらに,目視調査が容易な表在性のフトヘナタリについて,震災前後における個体群サイズの比較を行った。その結果,津波により99%の海浜植物群落が流失した。湾奥部に堆積していた軟泥も流失し,底質は著しく砂質化した。震災前は79種の底生動物が確認されていたが,震災後はそのうち30種が絶滅し,17種が絶滅寸前と評価された。フトヘナタリの個体サイズは震災後に千分の1以下となった。

シソーラス用語： 震災 ,  *津波 ,  *干潟 ,  宮城県 ,  *底生動物 ,  植生 ,  *ファウナ ,  生息環境 ,  自然環境
準シソーラス用語： 蒲生潟 ,  底質環境 ,  東日本大震災 ,  *動物相

分類 (2件)： 魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  生態系  (EE01040P)

引用文献 (27件)：

• AIKINS, S. Grazing pressure by amphipods on microalgae in Gamo Lagoon, Japan. Marine Ecology Progress Series. 2002, 245, 171-179
• BOTTER-CARVALHO, M. L. Recovery of macrobenthos in defaunated tropical estuarine sediments. Marine Pollution Bulletin. 2011, 62, 1867-1876
• 蒲生干潟自然再生協議会. 蒲生干潟自然再生全体構想. http://www.pref.miyagi.jp/sizenhogo/sizen/saisei-hp/zentaikousou2/zentaikousou2-zenbu.pdf. 2008
• GRASSLE, J. F. Opportunistic life histories and genetic systems in marine benthic polychaetes. Journal of Marine Research. 1974, 32, 253-284
• HAYASAKA, D. Floristic variation of beach vegetation caused by the 2011 Tohoku-oki tsunami in northern Tohoku, Japan. Ecological Engineering. 2012, 44, 227-232

タイトルに関連する用語 (6件)： 巨大津波 ,  宮城 ,  潟 ,  地形 ,  植生 ,  底生動物相