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J-GLOBAL ID:201302278786136957   整理番号:13A1616449

SnO-P2O5およびSnO-P2O5-B2O3ガラスの水への溶解挙動

Dissolution behaviour of SnO-P2O5 and SnO-P2O5-B2O3 glasses in water
著者 (3件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 182-186  発行年: 2013年08月 
JST資料番号: B0346A  ISSN: 1753-3562  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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透明SP(SnO-P2O5)ガラスは,低いガラス転移温度,高い屈折率,および低い光弾性定数を持つことから,ファイバおよび精密モールド光学における有望な材料として注目されている。このSPガラスの実用化の一つの鍵となるのが耐水性である。これまでに,P2O5濃度の低下,およびB2O3の添加が耐水性の向上に効果があることが報告されている。しかしながら,温度および時間といった浸漬条件がSPおよびSPB(SnO-P2O5-B2O3)ガラスの耐水性に及ぼす影響は明らかになっていない。本研究では,B2O3濃度の異なるSPBガラスに対して浸漬試験を行い,耐水性を評価した。用いた試料組成は,67SnO-(33-x)P2O5-xB2O3(mol%)であり,x=0,3,5,7,および10とした。浸漬試験は,40あるいは70°Cで,最長504時間の様々な時間で行った。ガラス試料の溶解挙動を,顕微鏡検査,単位面積当たりの重量損失,溶液のpH変化,XRD(X線回折)解析,および赤外分光法により評価した。その結果,40°Cでの浸漬試験では,B2O3添加量の増加に伴い,重量損失が小さくなる傾向が見られた。70°Cでは,SPおよび7mol%以下のB2O3を添加したSPBガラスの重量損失は,Q1リン酸塩構造単位の溶解,およびBO3およびBO4構造単位の溶解に寄与していることがわかった。また,70°Cでは,溶解によってQ0構造単位から成るSn3(PO4)2の結晶化が促進されていることが推測される。これは,浸漬試験前後の赤外分光測定において,Q1構造単位からQ0構造単位への転移が見られたことからも示された。10mol%のB2O3を添加したSPBガラスは,70°Cの浸漬試験においても重量変化は非常に小さいこと,また,赤外分光測定結果から,優れた耐水性を有していることが示された。この優れた耐水性は,ガラス表面に形成された水和層に寄与していると考えられる。
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ガラスの製造 
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