抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,難溶融組成のガラスが増加しているため,より高温でガラスを溶解しなければならず,白金系材料にはより高温での強度が求められるようになってきた。高温強度向上のために,古くから固溶強化による白金合金,例えば白金-ロジウム系等の合金が用いられてきたが,より高温での強度の必要性から酸化物分散強化(ODS)白金合金が開発されている。ODS白金合金は,白金または白金ロジウム合金のマトリックス中にジルコニア酸化物粒子を分散させた材料が一般に使用されている。本文では,分散強化白金について,1673Kと1473Kの高温大気中での疲労試験を行い,固溶強化Pt-10mass%Rh合金と比較検討し,以下の結果を得た。1)ODS白金合金はPt-10mass%Rh合金と比べて約3倍の高温疲労強度を示す。2)疲労破壌の様式は大きく異なり,ODS白金合金は脆性的,Pt-10mass%Rh合金は延性的であった。3)ODS白金合金の高温疲労特性は,同じ温度域のクリープ特性から推定できる。4)ODS白金合金中のジルコニア分散粒子は,高温強度向上に有効に寄与している。