抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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チュニジアの食糧生産を論じることは,砂漠と地中海という二つの気候要因,さらにその中間に位置するサバンナ気候をも含む地域における農業と食糧生産を考えることになる。本論文では,研究の視点をアフリカ側の国々に置き,これらの国々とヨーロッパとの間でどのような食糧貿易が行われてきたかを明らかにした。食糧生産と食糧貿易という当初の課題を考察すると,チュニジア全体を以下のようにまとめることができる。現在でも食糧生産は生態環境要因に規定される割合が高く,気象条件の変化により食糧生産量総額も大きく変化する。主食である小麦はその典型であり,食糧輸入貿易はこの食糧生産,特に主食用小麦の不足を補う役割を果たしている。食糧輸出はオリーブオイルが中心であり,その輸出先はヨーロッパが大半である。