抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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システムLSIの設計環境は当初より格段と整備され,大規模な論理システムが容易に設計できるようになった。反面,設計対象が少数の分野に絞られるという問題が発生している。このような状況への打開策として,オープン化,デファクトスタンダード化,ライブラリ化の考えが提案されている。そして,この視点に立ったシステム設計方式として,オブジェクト指向設計との融合を目指したハードウェア/ソフトウェア複合体設計技術の構築が必要とされている。本研究では,この可能性と問題点を探るため,幾つかの大規模論理システムの設計を試みた。そして,画像/音声認識・音声合成・並列演算・画像通信において,論理回路による実装を行い,その有用性を示した。今後は,従来のような高性能・低消費電力が主要項目であるシステムLSIの分野ではなく,設計の平易化,再設計の容易化,再利用化が重要であり,標準化とオープン化が主要項目であるハードウェア/ソフトウェア複合体のアプリ分野がターゲットになる。また,このアプリ分野の実現には,標準的なシステムLSIであるASSPを大量に提供する半導体産業,ASSPをアプリシステムに組み込むアプリ産業群,設計ツール群を提供する産業群,アプリ・アーキテクチャを提供する企業群がオープンな環境で交流できることが必要である。