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J-GLOBAL ID：201302288641708150   整理番号：13A1408769

震災復興に貢献する粉体技術 高汚染水からのセシウムなどの選択的除染および安定固化

著者 (1件)： 三村均 (東北大 大学院)
資料名： 粉体技術
巻： 5  号： 9  ページ： 807-811  発行年： 2013年09月01日 
JST資料番号： Y0903B  ISSN： 1883-3292  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 循環注水冷却システムでは,Cs吸着剤としてゼオライト,CST(結晶性シリコチタネート),不溶性フェロシアン化物が使用されている。Csに関しては,高い除染係数が得られているが,ヨウ素,ストロンチウム(Sr),コバルト(Co)などの放射性核種は残留したままであり,使用した冷却水はそのまま廃棄できずタンクに貯蔵され続けている。残留する放射性物質の濃度を告示制限度以下に除去するために,多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System:「ALPS」)の試運転が行われている。今後長期間にわたりシステムの運転を継続する必要があり,高機能性吸着剤の開発,除染の高効率化,高度化が緊急の課題とされている。本稿では,CsとSrの選択的除染剤の吸着特性および安定固化法および安全性評価に関わる課題について紹介した。Cs選択性吸着剤,Csの分配係数と吸着速度,Cs吸着剤の安定固化処理などについて解説した。

シソーラス用語： 震災 ,  助成 ,  粉体工学 ,  *放射能汚染 ,  水 ,  *セシウム化合物 ,  選択性 ,  除去 ,  浄化 ,  安定性 ,  凝固 ,  吸着 ,  吸着剤 ,  分配係数 ,  吸着速度 ,  廃水処理 ,  *汚染水
準シソーラス用語： *固化 ,  *除染 ,  復興支援 ,  粉体技術

分類 (2件)： 下水,廃水の物理的処理  (SC03040L) ,  粉体工学  (XD03010M)

引用文献 (5件)：

• 1)山岸功、三村均、出光一哉:"福島第一原子力発 電所高汚染水の処理処分の課題一処分を見据え た対応策の提言"、日本原子力学会誌解説記事、 54(3)、 p.166-170 (2012)
• 2)三村均、佐藤修彰、桐島陽:"ゼオライトによる 放射性核種の選択的分離・固化"、日本イオン交 換学会誌特集記事、22(3)、p.1-13(2011)
• 3)山岸功、三村均:"セシウム高除染用吸着剤の物 性および吸着特性"、日本イオン交換学会誌特集 記事、23(1)、p。1-15(2012)
• 4)山岸功、三村均:"高除染用複合吸着剤の開発および選択的吸着特性"、日本イオン交換学会誌特 集記事、23(2)、p.1-14(2012)
• 5)三村均:"「イオン交i換と再処理・放射性廃棄物処 理」第2回 発熱元素の選択的分離・回収と有効"、日本イオン交換学会誌 特集記事、19(2)、p.127- 140 (2008)

タイトルに関連する用語 (5件)： 粉体技術 ,  汚染水 ,  セシウム ,  除染 ,  固化