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J-GLOBAL ID:201302290390401380   整理番号:13A0992800

新鮮カットレタスにおける微生物増殖は傷誘導性フェノールの蓄積が抑制されたときに増加する

Microbial growth in fresh-cut lettuce increases when wound-induced phenolic accumulation is suppressed
著者 (2件):
資料名:
巻: 83  ページ: 34-39  発行年: 2013年09月 
JST資料番号: W1912A  ISSN: 0925-5214  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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付傷レタス(Lactuca sativa L.)の葉の中肋組織では,フェノール類の合成や蓄積などの生理反応が始まる。10°Cに2日間保った切除葉に蓄積した主要な傷誘導性フェノールはクロロゲン酸である。腐敗関連細菌5分離株(Erwinia carotovora・Erwinia chrisanthemi・Pseudomonas putida・Pseudomonas fluorescens・Pseudomonas syringae)の増殖は,付傷切除葉に認められたのと同じクロロゲン酸濃度ではあまり抑制されなかった。E.carotovoraとP.fluorescensは非付傷葉の中肋組織を含む培地では促進されたが,切除後10°Cで2日間保った5mm厚の中肋組織片を加えた培地ほどの増加ではなかった。傷誘導性のフェノール含量の増加を1-ヘキサノールや熱ショックにより阻害すると,10°Cに2日間保った切除葉組織を含む培地では無処理切除葉組織を含む培地よりもE.carotovoraが有意に速く増殖した。ヘキサノールは傷シグナルの合成や伝達を阻害すると考えられるため,その施用が遅れると効果が少ない。施用を4時間遅らせると2日齢の葉組織では傷誘導性フェノール類が増加し,これを含む培地上でE.carotovoraの増殖が抑制された。ヘキサノールも熱ショック処理も切除葉組織での細菌増殖を促進しなかった。傷誘導性の抗微生物フェノール類の増加を抑制する処理は,切除葉組織において,これらの抗微生物化合物の生成と蓄積を制限することによって腐敗関連細菌の増殖抑制能を低下させると考えた。処理が葉組織の微生物感受性を高めるのか,それとも処理が細菌の増殖を制限する傷誘導性の病害抵抗性の向上を妨げるのかは,重大な判断の分かれ目である。傷誘導性のフェノール類蓄積を阻害することにより葉組織の褐変を低減する全部の処理が葉組織の微生物増殖に対する感受性も高めるのであれば,傷誘導性フェノール類の蓄積を減らす処理を考えるよりも,傷誘導性フェノール類からの褐色色素の生成を阻害する研究をするべきと考えた。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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野菜とその加工品  ,  食品の汚染  ,  植物生理学一般 
タイトルに関連する用語 (5件):
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